ジャバーがディフェンディング・チャンピオンのアンドレスクを倒して準々決勝へ [国立銀行オープン]
WTAツアー公式戦の「国立銀行オープン」(WTA1000/カナダ・ケベック州モントリオール/8月9~15日/賞金総額183万5490ドル/ハードコート)の女子シングルス3回戦で、同胞レベッカ・マリノ(カナダ)の驚きの進撃に終止符が打たれた数時間後にビアンカ・アンドレスク(カナダ)が脱落した。
雨により1時間ほど中断されたナイトマッチで、第13シードのオンス・ジャバー(チュニジア)が第2シードのアンドレスクを6-7(5) 6-4 6-1で倒す番狂わせをやってのけたのだ。
「私は彼女に、今のうちに勝っておいたほうがいいわと言ったの」とアンドレスクは話した。
21歳のアンドレスクは2019年にトロントで行われた同大会で優勝し、同種目では1969年以来となるカナダ人優勝者となった。彼女はその後、2019年USオープンでも優勝していた。
「私は自分のプレーぶりにもの凄くがっかりしているわ。でも同時にオンスはこの上なくいいプレーをしたし、私は今日できる限りのものを駆使してベストを尽くそうとした。この大会でふたたび優勝することは可能なはずだったとわかっている」とアンドレスクはコメントした。
6月にバーミンガムの大会を制した26歳のジャバーは、WTAツアー大会のシングルスで優勝した初のアラブ人プレーヤーとなった。彼女は長い休止期間を利用してチームとともに自分の統計を分析し、自分のゲームを向上させる方法を見つけ出していた。
「私は非常にわずかな差だと分かっていたから、自分の何が悪いのかを知りたかったの」とジャバーは話し、ファーストサーブに集中することが大きな違いを生んだと明かした。
ジャバーの次の相手は、ジェシカ・ペグラ(アメリカ)に決まった。ペグラは夜中の1時35分に終わったこの日の3回戦で5つのマッチポイントを無駄にしたが、最終的に同胞のダニエル・コリンズ(アメリカ)に6-4 3-6 7-5で競り勝った。
コリンズはここ3週間でパレルモでツアー初タイトルを獲得したあと前週のサンノゼも制して2大会連続優勝を飾り、マッチ12連勝と勢いに乗っていた。彼女は水曜日の夜、2016年と18年のチャンピオンでもある第6シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)に逆転勝利をおさめていた。
センターコートの第1試合では、第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)がマリノを6-1 6-3で退けた。世界ランク220位だったためワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したマリノは、第16シードのマディソン・キーズ(アメリカ)とパウラ・バドーサ(スペイン)に勝って3回戦に進出していた。
「対戦相手が誰だろうと関係なかったわ。私はただコートで持てるすべてを絞り出し、ベストを尽くしたかったの」とマリノは今大会を振り返った。
「私は心の中で、自分がこれらのプレーヤーたちと同じレベルで渡り合っていけると感じている。そしてここでの成績が、そのことを示しているとも感じるわ…。私は皆に自分がここまでやれることを見せることができてうれしく思っているの」
世界3位のサバレンカは4つのブレークポイントをセーブし、第1セットでいきなり5-0とリードを奪った。マリノは第2セットで3-3までサービスキープで食らいついたが、試合を通して直面した5つのブレークポイントを一度も凌ぐことができなかった。
「今日の彼女は失うものが何もなく観客たちは彼女を応援していたから、彼女はいい調子だったしいいムードだったわ。だから私は彼女に挽回するチャンスも与えないようにして、私にプレッシャーをかける隙さえを与えないようにしていたの。私は最初から最後までアグレッシブだったと思う。失うものが何もない選手と対戦するというのは、常に危険なものよ」とサバレンカは試合後に語った。
サバレンカは次のラウンドで、第11シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)を6-3 3-6 7-6(2)で破って勝ち上がった第8シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)と対戦する。
そのほかの試合では第4シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)、第15シードのコリ・ガウフ(アメリカ)、サラ・ソリベス トルモ(スペイン)、カミラ・ジョルジ(イタリア)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。
ジョルジが第7シードのペトラ・クビトバ(チェコ)を6-4 6-4で倒す番狂わせを演じ、ガウフはジョハナ・コンタ(イギリス)が膝のケガを理由に棄権したため不戦勝で勝ち上がった。準々決勝ではプリスコバがソリベス トルモと、ガウフはジョルジと顔を合わせる。
昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、開催中止となっていた。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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