しっかり休んだバーティの初戦は雨で延期、ガウフが大坂なおみとの2回戦へ [ウェスタン&サザン・オープン]

写真はコリ・ガウフ(アメリカ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「ウェスタン&サザン・オープン」(WTA1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月16~22日/賞金総額183万5490ドル/ハードコート)は本戦の2日目を終え、女子シングルス1回戦がすべて終了した。

 世界ランク1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)にとって、長い休止期間は問題ではない。彼女はそれを今年のウインブルドンで証明して見せた。そして彼女はまた、もうひとつの遅延にもうまく対応したいと願っている。

 この日は雨で2度に渡る中断があり、合計5時間の遅れが出たためバーティの2回戦は最終的に延期となった。予選勝者のヘザー・ワトソン(イギリス)に対する試合は、バーティが東京オリンピック1回戦で敗れたとき以来となる3週間ぶりの公式戦となるはずだった。

 フレンチ・オープン2回戦で腰を負傷したバーティは、5週間の休養を経てウインブルドンに臨んだ。彼女はそこでわずか2セット――それはいずれもタイブレークの末で、ひとつは決勝においてだった――しか落とさず、2度目のグランドスラム制覇を成し遂げた。

 それ以来、バーティがプレーした唯一の公式戦は敗北に終わった東京オリンピック1回戦だけだった。彼女はオリンピックに備え、自分のチームとともにバハマに渡ってトレーニングを行っていた。

 ハードコートでのプレーに慣れるためにも、バーティは今週の大会を楽しみにしている。来たるUSオープンでは、ここと同じような高温多湿の状況下でプレーしなければならない可能性がある。

「私はハードコートに戻り、リズムと感覚を掴むためのこの機会を楽しみにしているの。ハードコートでプレーしたのは遥か昔のように感じられるわ。マイアミ(3月)が最後のハードコート大会だったし、こことはコンディションが大きく違う。だから間違いなく、調整にはそれなりの時間がかかるでしょうね。でも私たちは錆を落としていき、すべての試合でチャンスを掴みにいくつもりよ」とバーティはコメントした。

 1回戦をBYEで免除されているバーティは大会前、未だにウインブルドン優勝を自分の中で消化する過程にあると話していた。

「特にフレンチ・オープンとウインブルドンの間には不運と苦労が多かったから、私はまだ私たちがチームとして何をやってのけたかについて脳内で理解しようとしていたのだと思う。私たちはまだ、チームとしてじっくりと話ができていないの。それは恐らくたくさん笑って素敵な時間を過ごすような、本当に楽しい会話になると思うわ。実際にそれができたら、1年の中でとても大事な部分になるでしょうね」とバーティは語った。

「差し当たって今は、またここシンシナティでプレーすることとニューヨークに行ってプレーするチャンスを手にしていることにワクワクしているの」

 この日プレーしたシード勢は東京オリンピック金メダリストで第10シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)、第12シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)、第14シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)が揃って2回戦に駒を進めた。17歳のコリ・ガウフ(アメリカ)はシェイ・スーウェイ(台湾)を6-1 6-2で退け、2回戦で大坂なおみ(日清食品)と対戦することになった。

 そのほかの試合ではエレナ・リバキナ(カザフスタン)、オンス・ジャバー(チュニジア)、カロリーナ・ムチョバ(チェコ)、ジェシカ・ペグラ(アメリカ)、ベロニカ・クデルメトワ(ロシア)、デヤナ・イエストレムスカ(ウクライナ)、予選勝者のカロリーヌ・ガルシア(フランス)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したベルナルダ・ペラ(アメリカ)が初戦を突破した。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの中での移動を考慮し、USオープン会場でもあるフラッシングメドウでUSオープン直前に行われていた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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