2020年オーストラリアン・オープン優勝者のケニンが新型コロナ感染のためUSオープンを欠場「秋にいいプレーをする準備を整えるつもり」
世界ランク5位のソフィア・ケニン(アメリカ)が水曜日、新型コロナウイルス(COVID-19)の検査で陽性と診断されたことを理由にUSオープン欠場を余儀なくされた。SNSを通してこの「残念なニュース」を発表したケニンは、ワクチンを摂取していたにも関わらず感染したと明かした。
2020年オーストラリアン・オープンでグランドスラム初制覇を果たした22歳のケニンは、同年のフレンチ・オープンでも決勝に進出した。USオープンにおける彼女の最高成績は、昨年の4回戦進出となっている。
「幸いにも私はワクチンを摂取していたので、症状はかなり軽度なものです。でも再検査の結果は陽性のままなので、来週のUSオープンに出場することはできません」とケニンは説明した。
昨年の大会はパンデミックにより無観客で行われたが、月曜日から始まる今年のUSオープン本戦は観客をフル動員して開催することが許可されている。
「私は来たる数週間で健康を取り戻し、秋にいいプレーをする準備を整えるつもりです。応援をありがとう」とケニンはコメントした。
足のケガに悩まされているケニンは、6月のウインブルドンで2回戦負けを喫したの最後に公式戦でプレーしていない。
同日にはセレナとビーナスのウイリアムズ姉妹(アメリカ)がそれぞれ脚のケガを理由に出場を取り消しており、ケニンはUSオープンを欠場したグランドスラム優勝経験者たちの長いリストに加わった。セレナがプロ化以降の時代で最多となる23回、ビーナスは7度グランドスラム大会を制している。
男子では四大大会で20勝を挙げているロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)、ディフェンディング・チャンピオンのドミニク・ティーム(オーストリア)が今シーズンの終了を宣言してUSオープンをスキップし、2016年覇者のスタン・ワウリンカ(スイス)も参戦しないことを発表していた。
水曜日には女子3人に加え、2016年ウインブルドン準優勝のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)も右脚のケガを理由に欠場の意思を表明した。
シングルスの組み合わせ抽選は木曜日に行われる予定で、水曜日に出場を取り消した4人(ケニン、ウイリアムズ姉妹、ラオニッチ)が入るはずだった場所には予選決勝で敗れた選手たちがラッキールーザーとして繰り上がると全米テニス協会(USTA)は述べた。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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