2021-08-28

ジュニア

松岡隼と眞田将吾の上位2シードが準決勝へ、第2シード撃破の松田鈴子は初の全国ベスト4入り [2021全日本ジュニアU16]

写真は眞田将吾(東海/四日市工業高)(撮影◎牛島寿人 / HISATO USHIJIMA)

公益財団法人日本テニス協会(JTA)などが主催する「DUNLOP全日本ジュニアテニス選手権'21 supported by NISSHINBO」(大阪府大阪市・ITC靱テニスセンター、江坂テニスセンター/8月23~30日/ハードコート)の大会6日目は、全年代の男女単複準々決勝が行われた。

 靭会場で行われている16歳以下の男子シングルスでは第1シードの松岡隼(関東/桜田倶楽部)と第2シードの眞田将吾(東海/四日市工業高)らが順当にベスト4入りし、16歳以下の女子シングルスは第1シードの齋藤咲良(関東/MAT TA)のほか第2シード林妃鞠(東海/三重GTC)を破った第10シードの松田鈴子(東海/チェリーTC)らが準決勝進出を決めた。

     ◇     ◇     ◇

 全年代の男女を通して、唯一トップ2シードが揃って準決勝に勝ち上がった16歳以下男子。しかし第1シードの松岡が大岐優斗(九州/佐土原高)に対して6-2 6-3と危なげなかった一方で、第2シードの眞田は苦戦した。

 しかしそれも、東海大会の決勝で敗れた第10シードの坂本怜(東海/チェリーTC)が相手と聞けば納得だ。超長身の坂本のサービスは威力抜群で、「角度があるので体感的に実際よりも速く感じるし、なかなかブレークのチャンスはないと覚悟していた。まずは自分のサーブをキープすることに集中して、ワンチャンスを狙うつもりで試合に入った」と眞田。思い描いた通りの形で第1セットを6-4でものにするが、逆に第2セットはサービスゲームが乱れて1-6と一方的にセットを奪われた。

 互いにワンブレークで終盤を迎えた最終セット、第12ゲームでついに眞田がブレーク。タイブレークに持ち込ませずに薄氷の勝利をもぎ取った。
 
 そして東海対決は女子のほうでもあり、林と松田が顔を合わせた。シードは林が上だが東海大会を制してきたのは松田で、これまで幾度となく対戦しているというふたりの対戦成績は松田によれば五分五分だという。今回は松田に軍配。松田は173cmの長身を生かしたサービスからラリーの主導権を握り、「(林は)ストロークが上手い選手なので、粘ってチャンスがあったら前に入って攻めようと心がけた」というプレーで6-3 6-3と快勝した。

 松田にとって、全国大会でのベスト4は自己最高成績。インターハイには出場せず、この大会に目標を絞って練習を積んできたという。準決勝の相手となる第6シードの木下晴結(関西/LYNX TA大阪)は、第15シードの里菜央(関西/トップランAIOI)との関西勢対決を6-2 6-2とほぼ一方的に制して勝ち上がってきた。

 なお、男子第3シードの服部伶矢(関西/ノアTA垂水)と第4シードの富田悠太(東海/チェリーTC)、女子第3シードの小野陽菜(関東/あじさいMTCA)の上位シード勢は準決勝に駒を進めることができなかった。(ライター◎山口奈緒美)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

撮影◎牛島寿人 / HISATO USHIJIMA

Pick up

Related

Ranking of articles