「この騒がしい雰囲気が恋しかった」とガウフ、USオープンが観客フル動員で開幕

写真はコリ・ガウフ(アメリカ)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)が開幕し、初日はボトムハーフ(ドローの下半分)の男女シングルス1回戦が行われた。

 新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより無観客で開催された1年後、観客をフル動員して始まった大会初日は昼と夜の部を合わせて5万3783人ものファンが詰めかけた。

 ナイトセッションでマリー・ブーズコバ(チェコ)との1回戦を6-4 6-1で制した第3シードの大坂なおみ(日清食品)は試合後、「観客がいなかったときは、かなり孤独だと感じました」と話した。

 それは大坂にとって、1回戦勝利後に棄権した5月末のフレンチ・オープン以来となるグランドスラム復帰戦だった。彼女はウィナー数で34対10と相手を上回り、直面した8つのブレークポイントをすべてセーブするなどかなりうまくプレーした。

 より早い時間帯の試合では、4年前の決勝のリマッチで2017年USオープンチャンピオンのスローン・スティーブンス(アメリカ)がマディソン・キーズ(アメリカ)に6-3 1-6 7-6(7)で競り勝った。

 グランドスラムで複数のタイトルを持つ元世界ナンバーワンで第9シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)、第12シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)、第16シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)、第18シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)もそれぞれ初戦を突破した。

 第21シードのコリ・ガウフ(アメリカ)はマグダ・リネッテ(ポーランド)に5-7 6-3 6-4で逆転勝利をおさめてスティーブンスに対する2回戦に駒を進めたあと、「昨年が必ずしも退屈だった訳じゃないけど、USオープンにしては静かだったのを覚えているわ。私は間違いなく、この騒がしい雰囲気が恋しかったの」とコメントした。

 何人かの観客は、会場に入る際の遅さについて苛立ちを露わにした。全米テニス協会(USTA)はそれについて、主に入場ゲートでカバンのチェックを行うことに時間を取られたためだと説明した。

 USTAはまた、今年の大会を観戦するのに必須となるワクチン接種の証明書をチェックする作業はスムーズに進み、長い行列ができたことに大きな影響は与えていなかったと言い添えた。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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