「観衆のエネルギーを感じながらプレーするのが好き」1回戦勝利のベレッティーニが有観客に喜び [USオープン]

1回戦でジェレミー・シャルディ(フランス)を倒したマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、第6シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)がジェレミー・シャルディ(フランス)を7-6(5) 7-6(7) 6-3で倒した。

「いい試合だった。試合前はいろんな理由から難しい試合になることがわかっていた。ジェレミーは素晴らしい選手だからね。彼は特にハードコートでいいプレーができる。スピードがあり、本当に難しい相手だ。それでも、自分は安定したパフォーマンスを見せられた。サービスの調子はよかったけど、ストロークはイマイチだった。それでも試合が進んでいくにつれてよくなっていった。ニューヨークでの試合は簡単ではないことは想定していた。今夏はあまり多くの試合に出場しなかった。ウインブルドンまではたくさん出ていたけど、ケガをすると同じ感触を取り戻すのが難しい。でも3セットで終えられてよかった。最初の2セットは本当にタフだったけど」

 どちらがとってもおかしくない2セットを競り勝てたのは自信になったのではないか。

「本当に重要な意味を持つ。特に第2セットを取れて2セットリードできたのは大きかった。この2セットを乗りきれたのはメンタル面で大きな意味を持つ。でも、あのセットを落としたとしても戦う準備はできていた。自分のレベルが上がっているのを感じていたし、すべてのセットを取ろうとしていた。メンタリティは目に見えないものだけど、彼は勝つために3セットを取るしかなくなった。でもこのコートは速いから簡単じゃない。ブレークするのが難しいんだ。だから、彼にとっては厳しい状況になっていったはずだ」

 数年前に素晴らしい成績を残した場所に戻ってきて、どんな気分か。

「素晴らしい気分だ。昨年も来たけど、以前とは全然違った。無観客という条件を受け入れてプレーした。でもファンや友人がいるほうが断然楽しいね。前はかなりスタンドが埋まっていたと思う。観衆の前でエネルギーを感じながらプレーするのが好きなんだ。それがテニスをプレーしている理由のひとつでもある。皆のエネルギーを感じて、自分のことを見てくれている人たちを見るのが好きなんだ。最高だよ」

 ウインブルドンで決勝までいったことは強く意識するのか。

「これは過程の一部なんだ。テニスの一部だ。大きなトロフィーを獲得すること、大きな大会を制すること、過去の成績によってゴールに近づく訳じゃない。今年はオリンピックもあったけど、僕は出られなかった。それは大きなことだった。すべてが通常通りではないし、簡単ではないけど、その中でもうまくやらないといけない。グラスでもクレーでもハードでも、シーズンを通して安定した成績を残すことが重要だ。自分の最高のプレーを見せたい。特にグランドスラムでね。簡単ではないし、スムーズな道程ではないけど、それが僕らのプレーしているテニスというものなんだ」

 ベレッティーニは2回戦でコランタン・ムーテ(フランス)と対戦する。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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