今年最後のグランドスラム大会「USオープン」（アメリカ・ニューヨーク／本戦8月30日～9月13日／ハードコート）の男子シングルス4回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ（セルビア）が20歳のジェンソン・ブルックスビー（アメリカ）を1-6 6-3 6-2 6-2で退けベスト8に進出した。試合時間は2時間59分。

　フラッシングメドウに4年連続16回目の出場となる34歳のジョコビッチは、これまでに3度（2011年、15年、18年）タイトルを獲得。昨年はパブロ・カレーニョ ブスタ（スペイン）に対する試合で劣勢に立たされカッとなって後方に打ち込んだボールが線審に直撃して危険行為で失格処分を受けるなど、過去2年連続で4回戦敗退に終わっていた。

　2021年シーズンのジョコビッチはグランドスラム3大会連続優勝を飾っており、今大会で勝つと男子では1969年のロッド・レーバー（オーストラリア）以来となる『年間グランドスラム（同じ年に四大大会全制覇）』を成し遂げると同時に、男子の最多記録を分かち合っているロジャー・フェデラー（スイス）とラファエル・ナダル（スペイン）を追い抜く21回目のグランドスラム制覇を果たすことができる。

　両者は今回が初対戦。今シーズンを310位でスタートした20歳のブルックスビーはチャレンジャー大会3勝のほかATPツアーでも結果を残してトップ100入りを果たしたが、エントリー締め切りに間に合わなかったことで今大会にはワイルドカード（主催者推薦枠）を得て参戦していた。

　今大会でのジョコビッチは1回戦で予選勝者のオルガ ビートゥス ヌースコウ・ルーネ（デンマーク）を6-1 6-7(5) 6-2 6-1で、2回戦でタロン・グリークスプア（オランダ）を6-2 6-3 6-2で、3回戦では日本の錦織圭（日清食品）を6-7(4) 6-3 6-3 6-2で破って16強入りを決めていた。

　ジョコビッチは次のラウンドで、第6シードのマッテオ・ベレッティーニ（イタリア）と対戦する。ベレッティーニは4回戦で、予選勝者のオスカー・オッテ（ドイツ）を6-4 3-6 6-3 6-2で下しての勝ち上がり。（テニスマガジン）