20歳のナカシマがフォニーニに競り勝ち故郷サンディエゴで初戦を突破 [サンディエゴ・オープン]

写真はUSオープンでのブランドン・ナカシマ(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「サンディエゴ・オープン」(ATP250/アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ/9月27日~10月3日/賞金総額66万1800ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で地元出身のブランドン・ナカシマ(アメリカ)が第1セットをタイブレークで落としたあとに巻き返し、元トップ10プレーヤーで34歳のファビオ・フォニーニ(イタリア)に6-7(5) 6-1 7-5で競り勝った。

「第1セットで悪いプレーをしたとは思わない。ただ彼のほうが少しいいプレーをしただけで、このようなプレーヤー相手にはそれで結果が分かれるものだ。でも幸いにも僕は迅速に体勢を立て直して第2セットの最初のゲームでブレークを果たすことができ、そこから勢いを掴もうとしたよ」とナカシマは試合を振り返った。

 現在キャリア最高の世界ランク83位でこの大会にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した20歳のナカシマは、サンディエゴで生まれて今もこの町を拠点としている。これは彼にとって、ツアーレベルでは初の故郷で行われる大会となる。

 最終セットでこの試合では初のブレークを許して0-2とされたあと、ナカシマはチャンスがあればネットに出るなどよりアグレッシブなプレーに出たおかげで3ゲームを連取して挽回に成功した。彼はまた、11本のダブルフォールトを犯すなどフォニーニの不安定なサービスの調子にも助けられた。

 先月のUSオープン1回戦でジョン・イズナー(アメリカ)を倒したナカシマは試合を通して14本のブレークポイントを手にし、そのうち5本をものにした。彼は第3セット5-4から2つのマッチポイントを手にしながら決めきれなかったが、3度目のチャンスは逃さなかった。最後はフォニーニのフォアハンドがネットにかかり、試合に終止符が打たれた。

 ナカシマは次のラウンドで、第1シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と対戦する。上位4シードは初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。ルブレフは先週末にボストンで開催されたレーバー・カップに出場し、欧州選抜の4連覇に貢献していた。

 同日にはオーストラリアン・オープン準決勝進出者のアスラン・カラツェフ(ロシア)がフェデリコ・デルボニス(アルゼンチン)を6-1 7-5で、テイラー・フリッツ(アメリカ)は予選勝者のサルバトーレ・カルーゾ(イタリア)を6-4 7-6(2)で下してそれぞれ2回戦に駒を進めた。これによりデルボニスのハードコートでの連敗が「10」となり、カルーゾはツアー本戦で11連敗となった。

 この大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより中止となる大会が多い中、ATPツアーのカレンダーに新たに追加された。(C)AP(テニスマガジン)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles