トップシードのルブレフが2回戦で地元サンディエゴ出身のナカシマを圧倒 [サンディエゴ・オープン]
ATPツアー公式戦の「サンディエゴ・オープン」(ATP250/アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ/9月27日~10月3日/賞金総額66万1800ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で第1シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が各セットをブレークで始め、地元サンディエゴの出身でワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した20歳のブランドン・ナカシマ(アメリカ)を6-2 6-1で圧倒した。
上位4シードは初戦がBYEで免除されており、ルブレフはこの試合が初戦だった。先週末にボストンで開催されたレーバー・カップで欧州選抜の4連覇に貢献したばかりだったルブレフは、パワフルなフォアハンドを駆使してベースラインからポイントをコントロールした。
「出だしから、自分のほうが支配権を握る側になる必要があると考えていたんだ。フォアハンドを駆使してポイントの主導権を握ろうとしたよ」とグランドスラム大会準々決勝歴4度で23歳のルブレフは試合後に語った。
この結果でルブレフは、2021年の戦績を45勝15敗とした。サンディエゴで生まれ育った世界ランク83位のナカシマにとって、これはトップ20の選手に対する初めての試合だった。
ルブレフは次のラウンドで、ロイド・ハリス(南アフリカ)を4-6 6-3 6-2で破って勝ち上がった第6シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と対戦する。第1セットを落としたシュワルツマンは第2セットも先にブレークを許したが、そこから挽回して勝利をもぎ取った。シュワルツマンが11ゲーム中10ゲームを取っていた第2セットの途中で、ハリスは左足に問題が発生してトレーナーを呼んで治療を受けた。
そのほかの試合では、第5シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)と第8シードのダニエル・エバンズ(イギリス)が2回戦に駒を進めた。前週に行われたメスの大会で単複2冠を達成したフルカチュが予選勝者のアレックス・ボルト(オーストラリア)を7-6(2) 6-1で退け、エバンズはグランドスラム大会準優勝歴2回でラッキールーザーで本戦入りしたケビン・アンダーソン(南アフリカ)に7-6(11) 7-5で競り勝った。
エバンズとアンダーソンの試合では、第1セット3-3から6-6までの22ポイントを連続でサーバーが取るという展開が見られた。それからタイブレークではまずはアンダーソンが6-5、7-6と先にリードを奪ながらも2度のチャンスをものにすることができなかった。
2017年USオープン決勝でラファエル・ナダル(スペイン)に、2018年ウインブルドン決勝ではノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れてグランドスラム大会で2度の準優勝を経験したアンダーソンはタイブレークでその後11-10とリードして3度目のチャンスを手に入れた。しかしまたも一歩及ばず、最終的にエバンズが4度目のセットポイントをものにしてセットを先取した。
「あそこを切り抜けられたのはちょっぴりラッキーだった」とエバンズは振り返った。
現在キャリア最高の世界ランク22位につけているエバンズは2回戦で、前日に勝ち上がりを決めていた同28位のキャメロン・ノリー(イギリス)に対するイギリス人対決に臨むことになる。
「彼のことはかなりよく知っているし、彼も僕のことを知っている」とエバンズはコメントした。彼は次の対戦について、自分とノリーが参加しているグループメッセージでやり取りをするだろうと話した。
ふたりは過去にツアーで一度だけ顔を合わせており、2月のオーストラリアン・オープン1回戦でノリーが4セットでエバンズに勝っている。
この大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより中止となる大会が多い中、ATPツアーのカレンダーに新たに追加された。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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