ルードが元世界1位マレーを退け準々決勝へ「ネットの反対側にはテニス界のレジェンドがいた」 [サンディエゴ・オープン]

写真はウェスタン&サザン・オープンでのキャスパー・ルード(ノルウェー)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「サンディエゴ・オープン」(ATP250/アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ/9月27日~10月3日/賞金総額66万1800ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第2シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)を7-5 6-4で下してベスト8に進出した。

 上位4シードは初戦がBYEで免除されており、ルードはこの試合が初戦だった。

 2週連続となる8強入りを目指したマレーの挑戦は、トップ10プレーヤーのルードに対するミスに溢れた敗戦で幕を閉じた。第1セットは5-5と拮抗していたが、グランドスラム大会優勝歴3回で現在世界ランク109位のマレーはそこでチャンスを手放してしまった。彼は第1セットを落としたばかりか第2セットの序盤でも調子を立て直すことができず、5ゲームを連続で落としてしまった。

 2度に渡る股関節手術と一連のケガを経験してふたたび調子を取り戻そうと奮闘している34歳のマレーは、その時間帯にアンフォーストエラーを7本連続で犯した。

 先週末にボストンで開催されたレーバー・カップに出場して欧州選抜の4連覇に貢献していた22歳のルードは「ネットの反対側にはテニス界のレジェンドがいた」とコメントし、マレーに対して敬意を示した。彼は過去にテニス界のスターだったからだけではなく、大ケガを乗り越えて復活を目指す勇敢さも含めてマレーのことを『インスピレーションの源』と呼んだ。マレーは前週のメスで2試合を勝ち上がり、ATPツアーで2019年10月以来となる準々決勝進出を果たしていた。

 ATPツアーでトップとなる今季5つ目のタイトルを目指しているルードは準々決勝で、セバスチャン・コルダ(アメリカ)を6-4 6-3で破って勝ち上がった第9シードのロレンツォ・ソネゴ(イタリア)と対戦する。

 そのほかの試合では第4シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)、アスラン・カラツェフ(ロシア)、キャメロン・ノリー(イギリス)、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 準々決勝では第1シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が第6シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と、シャポバロフがノリーと、カラツェフはディミトロフと顔を合わせる。

 この大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより中止となる大会が多い中、ATPツアーのカレンダーに新たに追加された。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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