ATPツアー公式戦の「サンディエゴ・オープン」（ATP250／アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ／9月27日～10月3日／賞金総額66万1800ドル／ハードコート）の男子シングルス準々決勝で、第1シードのアンドレイ・ルブレフ（ロシア）が第6シードのディエゴ・シュワルツマン（アルゼンチン）を6-1 7-5で下してベスト4に進出した。

　先週末にボストンで開催されたレーバー・カップでもシュワルツマンに勝っていたルブレフは試合後、「レーバー・カップでの彼との対戦が助けになったよ。僕たちはそれまで長いこと対戦していなかったし、最近の彼がどんなプレーをするのかよく知らなかったからね」と話した。

「レーバー・カップでの勝利で自信をつけることができたし、またそのおかげで今日の試合でどのようにプレーする必要があるかを理解できたよ」

　ルブレフは準決勝で、第4シードのデニス・シャポバロフ（カナダ）を6-3 6-1で破って勝ち上がったキャメロン・ノリー（イギリス）と対戦する。

　もうひとつの準決勝は、キャスパー・ルード（ノルウェー）とグリゴール・ディミトロフ（ブルガリア）の顔合わせとなった。

　前のラウンドで元世界ナンバーワンのアンディ・マレー（イギリス）を倒していたルードが第9シードのロレンツォ・ソネゴ（イタリア）を6-1 6-4で退け、ディミトロフはこの日最後の試合でアスラン・カラツェフ（ロシア）を6-1 1-6 6-2で振りきった。

　このところ成長ぶりを証明しつつあるルードは、「これはトロントとシンシナティで準々決勝に進出したあとハードコート大会で初の準決勝進出だから、僕の若いキャリアの中で重要なステップだよ」と喜んだ。

　ルードは「スコアよりも競った戦いだったけど、今日はカギとなる瞬間や重要なポイントで僕に有利な方向に進んでくれたね」と試合を振り返り、「明日の試合に向けて自信がついたし、このサーフェスでも優秀な選手たちを倒せるという確信を持つことができたよ」とコメントした。

　この大会は新型コロナウイルス（COVID-19）のパンデミックにより中止となる大会が多い中、ATPツアーのカレンダーに新たに追加された。（テニスマガジン）