ノリーがキャリア2度目の対トップ5勝利で決勝進出、前回敗れたルブレフに雪辱 [サンディエゴ・オープン]

写真はキャメロン・ノリー(イギリス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「サンディエゴ・オープン」(ATP250/アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ/9月27日~10月3日/賞金総額66万1800ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、キャメロン・ノリー(イギリス)が第1シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を3-6 6-3 6-4で倒す番狂わせに成功した。

 世界5位のルブレフは時速188kmのサービスエースを決めて第1セットを先取したが、同28位のノリーはそこから奮起して第2セットを取り返すと最終セットも競り勝って今季5度目の決勝に駒を進めた。

「これは僕にとって本当に大きな勝利だ。間違いなく、長く僕の記憶に残る試合になるだろう」とキャリア最多となる今季6度目の準決勝をプレーしたノリーは話した。ノリーがトップ5の選手に勝ったのは、キャリア2度目となる。

 この結果でノリーは、ルブレフとの対戦成績を1勝1敗のタイに追いついた。両者は昨年10月にサンクトペテルブルクの準々決勝で一度顔を合わせており、そのときはルブレフがわずか3ゲームしか落とさず勝っていた。

「僕は彼に敬意を抱いており、ツアーで僕のお気に入りの選手のひとりでもあるんだ。アンドレイのような選手を倒すということは僕にとって非常に大きなことだよ。前回は簡単に負けていたから、そのリベンジでもあるしね」とノリーは語った。

「今回彼に勝てたということは、少し上達したことを示せた訳だからうれしいね。素晴らしい試合だったよ」

 今季8度目の準決勝をプレーしたルブレフは第2セットでラケットを投げたり審判に向かって叫んだり、何度か癇癪を起こした。彼はまた、近くのサンディエゴ国際空港から離陸する飛行機の音にも煩わされているように見えた。

 今年7月のロス カボスでATPツアー初優勝を飾った26歳のノリーは、日曜日の決勝で第2シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)と対戦する。

 世界ランク10位のルードはもうひとつの準決勝で、同29位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-4 4-6 6-4で退けた。ルードは木曜日に行われた2回戦で、グランドスラム大会を3度制した実績を持つ元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)をストレートで破っていた。

 ディミトロフのリターンがネットにかかって勝利を決めたルードは、準決勝が2試合とも3セットにもつれたことは「いい選手たちがレベルの高いプレーをしている非常に厳しい大会だということを示している」とコメントした。

「今日もそうっだと思うよ。最初から最後のポイントまでハイレベルだった。どちらも見ごたえのある準決勝だったね」

 この大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより中止となる大会が多い中、ATPツアーのカレンダーに新たに追加された。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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