動画付き_ダブルスのウォーミングアップ「60分メニュー」前編【駒田政史コーチのみるみるうまくなるダブルスのはじめ方|第24回】

メニュー6|3分
ハイテンポ・ ストレートラリー。ボールを前でとらえる
方法◎お互いにベースラインに立ち、ハイテンポでストレートラリーを行います。打点を落とさず回転をかけて、ミスをしないで打てるぎりぎりのところまでスピードを上げます。

ポイント◎できるだけ前に入って体重を乗せ、打点を前にして打ちましょう。このショットは実際のダブルスでは、ストレートへのパッシングショットになります。ですから前足を上げて、体重が後ろ足にある状態で打点を後ろにしないように。
CHECK!
後衛がボールを前でとれば、相手前衛はポーチに出づらくなる!
メニュー6、7のハイテンポなラリーをやる理由を説明します。ダブルスは基本的に後衛がラリーをして前衛がポーチに出ます。その際、後衛がボールを後ろでとったり、ボールを打つタイミングが遅れると、相手前衛がいるところまでボールが飛んでいくのに時間がかかり、相手にポーチに出られやすくなります。
ということは、後衛が相手に近い場所からタタンッと卓球のような早いタイミングでボールを打っていくことができれば、相手前衛のポーチを阻止できるということになります。さらに、いいボールを打って相手後衛を押し込むことができれば、今度は自分のパートナー(前衛)がポーチに出やすいシチュエーションをつくることができます。このラリーではまずテンポで負けないことです。

前に入って早いタイミングで打ち、相手を押し込んでいく

メニュー7|3分×両サイド
ハイテンポ・クロスラリー
方法◎メニュー6と基本的に同じ、ハイテンポでクロスラリーを行います。ベースラインの後ろにラインテープを斜めに置いて、クロスボールに対しては横へ動くのではなく斜め前へ動いていく、“動きづくり”をします。タイミングを早く打っていきたいので、(このメニューでは回り込んでヘビーなボールを打っていくことはせず)前に入って打っていくようにします。

ポイント◎クロスラリーは横へ動くとボールから離れることになり、打点を落としてしまうことになるので、斜め前に動いて打点を落とさないようにします。そして、しっかり回転をかけて、ミスをしないでできるぎりぎりのところまでスピードを上げます。深いボールがきても下がらず打点が前になるように、アウトボールもノーバウンドで打ち返していきましょう。

メニュー8|3分×両サイド
後方で軌道の高い クロスラリー
方法◎お互いにベースラインの後方へポジションを下げ、ネット上の高いところを通してクロスラリーをします。テンポ、ペースは落としてOK、回り込むのもOK、とにかくミスをしないことです。
ポイント◎エネルギーをしっかり出して回転をかけ、ロブではなくループボールを打ちます。このボールが打てると相手前衛のポーチにつかまらずにラリーができます。高さがあるボールはポーチしづらいものです。

CHECK!
後方からでもエネルギーがあるボールを打つ
例えば相手に押し込まれてポジションが後方になったときは、スピンをしっかりかけたループボール(エネルギーのあるボール)を高いところを通すことによって押し返していきます。ポーチにつかまりにくく、なおかつボールにエネルギーがあれば、バウンド後にもそのエネルギーが残って相手を押し返すことができるかもしれません。そうしたらこちらが前に入ることができます。
ループボールはトップスピンロブに応用することもできます。ストレートの前衛頭上を抜けば、相手側を大きく動かすこともできます。

(ダブルスのウォーミングアップ「60分メニュー」【後編】に続く)
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