38歳の元女王クライシュテルスは3セットの戦いの末にまたも初戦敗退 [WTAインディアンウェルズ]

写真はキム・クライシュテルス(ベルギー/右)とカテリーナ・シニアコバ(チェコ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(WTA1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/10月6~17日/賞金総額876万1725ドル/ハードコート)の女子シングルス1回戦で元世界ランク1位のキム・クライシュテルス(ベルギー)がカテリーナ・シニアコバ(チェコ)に1-6 6-2 2-6で敗れ、プロテニスへの復帰でまたも回り道することになった。

 ダブルスでグランドスラム大会を3度制した実績を持つシニアコバは、バーボラ・クレイチコバ(チェコ)と組んで東京オリンピックの女子ダブルスで金メダルを獲得していた。

 すでに国際テニス名誉の殿堂入りしている38歳のクライシュテルスは、前週にシカゴで開催されたWTA500の大会でも1回戦負けを喫していた。グランドスラム大会優勝歴4回を誇るこの3児の母は2020年シーズンに一度復帰したが、彼女の挑戦は同年10月に受けた膝の手術と今年1月の新型コロナウイルス(COVID-19)感染によって中断させられていた。

 クライシュテルスは試合を通して9本のダブルフォールトを犯し、シニアコバは手にした9つのブレークポイントのうち6本をものにした。クライシュテルスはワイルドカード(主催者推薦枠)を受け取り、2003年と05年にタイトルを獲得したこの大会の本戦出場権を得ていた。彼女は2001年にも決勝に進出したが、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に敗れて準優勝に終わっていた。

 シニアコバは次のラウンドで、第10シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)と対戦する。シード勢は初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

 USオープン新チャンピオンのエマ・ラドゥカヌ(イギリス)もワイルドカードを貰って参戦しており、金曜日に初戦をプレーする予定になっている。第17シードのラドゥカヌは2回戦で、前日に勝ち上がりを決めていたアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)と顔を合わせる。

 地元アメリカ勢は同士討ちも含めて6人が1回戦に臨み、アリソン・リスク(アメリカ)、アマンダ・アニシモワ(アメリカ)、ローレン・デービス(アメリカ)の3人が勝ち上がった。リスクが予選勝者のリャン・エンシュオ(台湾)を6-2 6-2で退け、アニシモワがワイルドカードで出場した17歳のカトリーナ・スコット(アメリカ)との同胞対決を6-1 6-1で制し、デービスはヌリア・パリザス ディアス(スペイン)を6-2 7-5で倒した。

 そのほかの試合ではビクトリヤ・ゴルビッチ(スイス)、アイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア)、カロリーヌ・ガルシア(フランス)、アナスタシア・セバストワ(ラトビア)、マヤル・シェリフ(エジプト)、デヤナ・イエストレムスカ(ウクライナ)、アナ・コニュ(クロアチア)と、予選勝者のマルチナ・トレビザン(イタリア)、アンナ・カリンスカヤ(ロシア)、アストラ・シャルマ(オーストラリア)、マグダレナ・フレッヒ(ポーランド)、ザリナ・ディアス(カザフスタン)が2回戦に駒を進めた。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより中止となり、2021年大会は3月から延期されて史上初めて秋に開催されることが決まっていた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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