ノリーがディミトロフをストレートで退けキャリア最大のタイトルに王手 [ATPインディアンウェルズ]

写真はキャメロン・ノリー(イギリス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/10月7~17日/賞金総額914万6125ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第21シードのキャメロン・ノリー(イギリス)が第23シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-2 6-4で下してキャリア最大のタイトル獲得に王手をかけた。

 この試合では第1セットだけで4度のブレークがあり、ノリーはそのうちの3つをものにした。ノリーは第2セット第1ゲームで4度目のブレークに成功すると最後までそのリードを守り、サービング・フォー・ザ・マッチをラブゲームでキープして試合を締めくくった。

「キープすれば勝利というゲームを迎えたとき、『これは間違いなくビッグなサービスゲームだ』と思ったよ。少し緊張したけど、いいサービスを打つことができた」とノリーは振り返った。

 ノリーは決勝で、第31シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を7-6(5) 6-3で破って勝ち上がった第29シードのニコラス・バシラシビリ(ジョージア)と対戦する。

 今大会ではノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)の『ビッグ3』が不在だったが、番狂わせが頻発してさらに数人のトップ選手が脱落したことで45年の大会史上初めて準決勝に勝ち残った4人がすべて世界ランク25位以下(ノリー:26位、ディミトロフ:28位、バシラシビリ:36位、フリッツ:39位)の選手たちとなっていた。

 同大会の同種目で25位以下の選手が優勝したのは、現在はフェデラーのコーチを務めている当時26位だったイバン・ルビチッチ(クロアチア)が制した2010年が最後となっていた。

 ダブルスは決勝が行われ、第7シードのジョン・ピアース(オーストラリア)/フィリップ・ポラセク(スロバキア)がアスラン・カラツェフ/アンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-3 7-6(5)で倒して同ペアでの初優勝を飾った。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより中止となり、2021年大会は3月から延期されて史上初めて秋に開催されることが決まっていた。今大会ではウイルス対策のため、観客の入場を制限して行われている。(APライター◎ベス・ハリス/構成◎テニスマガジン)


男子ダブルスで優勝を飾ったジョン・ピアース(オーストラリア/左)とフィリップ・ポラセク(スロバキア)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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