予選から快進撃のティアフォーがシナーに逆転勝利でズベレフとの決勝へ [ATPウィーン]

写真は男子シングルス2回戦でのフランシス・ティアフォー(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「エルステ・バンク・オープン」(ATP500/オーストリア・ウィーン/10月25~31日/賞金総額197万4510ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス準決勝で第1セットを先取されたフランシス・ティアフォー(アメリカ)が第2セットも一時2-5とされながらも巻き返し、第7シードのヤニク・シナー(イタリア)を3-6 7-5 6-2で倒す逆転劇を演じた。

 室内ハードコートで1セットも落とさず11連勝中だった20歳のシナーは勝利まであと1ゲームに迫ったとき、当たり前のように記録を継続するかに見えていた。しかしながら世界ランク49位で予選から勝ち上がってきたティアフォーはそこから5ゲームを連取してセットオールに追いつくと、第3セットでも先にブレークして3-1とリードした。

 第7ゲームでもう一度シナーのサービスゲームを破ったティアフォーは、迎えた最初のマッチポイントでこの日7本目のサービスエースを決めて試合を締めくくった。

 20歳だった2017年にデルレイビーチでツアー初優勝を飾ったティアフォーは、当時19歳のアンディ・ロディック(アメリカ)が2002年ヒューストンで達成して以降でATPツアーのタイトルを獲得したもっとも若いアメリカ人プレーヤーとなっていた。

 キャリア2勝目を目指すティアフォーは決勝で、18歳のカルロス・アルカラス(スペイン)を6-3 6-3で破って勝ち上がった第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。両者の過去の対戦は5勝1敗でズベレフがリードしており、ティアフォーは2017年のシンシナティで唯一の勝利を挙げている。

 今季の決勝で4戦全勝のズベレフは24歳とまだその若いキャリアを通し、すでにツアー17勝を挙げている。世界4位のズベレフはウインブルドン4回戦でフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)に5セットで惜敗したあと、東京オリンピックで金メダルを獲得するなど24勝2敗の戦績を残している。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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