シナーがルードを倒して準決勝へ、室内ハードコートでの連勝は「11」に [ATPウィーン]

写真は男子シングルス2回戦でのヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「エルステ・バンク・オープン」(ATP500/オーストリア・ウィーン/10月25~31日/賞金総額197万4510ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第7シードのヤニク・シナー(イタリア)が第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を7-5 6-1で倒してベスト4に進出した。

 今季のツアーで最多となる5勝を挙げているルードは第1セット第1ゲームでブレークされながらも追いついて5-4としたが、ほとんどのラリーで主導権を握ったシナーが最後の10ゲーム中9ゲームを取って試合を締めくくった。

 この勝利でシナーは男子トップ8によるシーズン末のエリート大会「ATPファイナルズ」の出場権を巡るレースランキングでホベルト・フルカチュ(ポーランド)とケガにより欠場を表明しているラファエル・ナダル(スペイン)を追い越し、8位に浮上することが確実となった。

 室内ハードコートでの連勝を11試合と22セットに伸ばしたシナーは準決勝で、第8シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-4 7-6(6)で破って勝ち上がった予選勝者のフランシス・ティアフォー(アメリカ)と対戦する。世界ランク49位のティアフォーは前のラウンドで、第1シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を倒す番狂わせを演じていた。

 第2セット5-1でサービング・フォー・ザ・マッチを迎えながらシュワルツマンの猛追を許したティアフォーは5-6からブレークバックに成功し、タイブレークでは相手のセットポイントを凌いだ末に2本目のマッチポイントをものにした。

 もうひとつの準決勝は、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)とカルロス・アルカラス(スペイン)の顔合わせとなった。第2シードのズベレフが第6シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を6-4 3-6 6-3で振りきり、18歳のアルカラスは第3シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を6-1 6-7(2) 7-6(5)で倒す番狂わせに成功した。

 ズベレフはウインブルドンでオジェ アリアシムに5セットで惜敗したあと、東京オリンピックで金メダルを獲得するなど23勝2敗の戦績を残している。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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