「パワーがあり、何も考えずに振れる!」ヨネックスとラケット、ストリング使用契約を締結した望月慎太郎

新作のEZONEを手に笑顔の望月慎太郎(IMG Academy)(撮影◎BBM)


 2年前にウインブルドン・ジュニアを制し、昨年からチャレンジャーなど下部大会を戦っている望月慎太郎(IMG Academy)が12月15日(水)にヨネックスと用具使用契約を締結した。

 使用するのは2022年1月下旬より発売されるEZONE 100だ。

「たくさんのラケットを試させていただき、その中から世界で戦っていくため、自分がしたいことのために、自分の意見を聞いてくださり、開発してくれたことに感謝しています。将来、その恩を返せるようなプレーヤーになりたいと思います。今年7月からヨネックスのラケットを使用しています」


EZONE 100で実際にボールを打った望月慎太郎

 そのデザインと機能性、どちらも絶賛している。

「格好いいですね。僕が好きな色なので、早くこのラケットでプレーしたいです。僕自身体が大きくないので、そこをカバーしてくれるパワーがある。プレー中に何も考えずに振れるほど使いやすく、振り抜きやすい。ネットプレーもやりやすい」

 ストリングはPOLYTOUR STRIKE 125を選択した。

「ストリングは4、5種類試しました。意外と早く今のポリツアーストライクに決めました」

 ヨネックスの廣川亘取締役が今後の展望を語った。

「我々はMade in Japanを続ける唯一の会社で、開発から製造すべてを担っている。今後も責任を持って望月選手のパフォーマンスを上げるために次のモデルを作っていく。彼とヨネックスの技術の発展で一緒に世界と戦っていくことにワクワクしている」

 望月を小学生時代からサポートしてきた公益財団法人盛田正明テニス・ファンド(MMTF)の盛田会長も記者会見に出席してエールを送った

「これまでIMGアカデミーに28人送り込んだが、最後まで残ったのは5人だけ。現役では錦織圭(日清食品)、西岡良仁(ミキハウス)、中川直樹(橋本総業ホールディングス)、福田創楽(エキスパートパワーシズオカ)に続いて5人目が慎太郎。非常に厳しい中で勝ち抜いて目標を達成した。今後は自分の努力で錦織、西岡に負けない活躍をしてくれるはず。そこをヨネックスにサポートしていただけるということで喜んでいる。これからいかに頑張るか、いかに努力するかで、皆さんに喜んでくれる選手になると信じている」


記者会見に登壇したヨネックスの廣川亘取締役、望月慎太郎、盛田正明(左から)

 望月は今年10月にプロ転向を表明しており、覚悟を持って戦っている。

「2020年からITF、大人のプロの大会に出ていたので環境は変わらないが、そのときはまだ盛田ファンドに支えてもらっていたので、今は自分でやっていかなければならないという気持ち。今までやったことないことが始まったので、楽しみでもあり、難しい面もある。今の段階では楽しんでいます。厳しい世界なので覚悟してやっていく」

 両親への感謝の言葉も語った。

「12歳のころからIMGに行かせていただき、自分を伸び伸びテニスをさせてくれた両親にも感謝しています。将来、グランドスラムのファミリーボックスに呼びたいと思います」

 明確な目標を掲げて取り組んでいる。

「将来的な目標はトップ10に入り、グランドスラムの高いところまで行くこと。来年1年間でトップ100入りを目指していく」


EZONE 100
本体価格:3万6000円(税込)
素材:高弾性カーボン+2G-Namd Speed+VDM
サイズ:G1・G2・G3
カラー:スカイブルー
日本製
シリーズ最速スピードを実現し、パワーと柔らかな打球感を両立。新素材・新構造採用により、世界で戦っていくための“振り抜き”と“パワー”を両立。

 POLYTOUR STRIKE 125
本体価格:3080円(税込)
素材:ハイポリマーポリエステル
ゲージ:1.25mm 長さ:12m
カラー:クールブラック
日本製
弾きとフィーリングに優れ、高い性能持続性でタフなゲームでも攻め続けることができる。望月もEZONEとの相性が良いと評価する。

(テニスマガジン)

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写真◎BBM

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