「ハードコートではロジャーとノバクのほうが少しだけ強い」3回戦突破のナダル [オーストラリアン・オープン]
今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月27~30日/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、第6シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第28シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を6-3 6-2 3-6 6-1で下した。
ここまできたら、タイトル奪取を夢見始めているのでは?
「1日1日を楽しんでいるだけさ。今日の試合は間違いなく、復帰後最高の試合だった。復帰後最強の相手でいい戦いを見せられた。とてもポジティブで特別なことだ。ナイトセッションで素晴らしい観客の前で強い相手と戦い、自分のレベルを上げることができた。とても満足しているし、すべての瞬間を楽しんでいる。でも、まだ先までは考えていない。今の時点で目標は考えない。1ヵ月半前は30分以上練習できない状態だったんだ。だからこうしてプレーするのを楽しんでいる。皆は僕が勝負にこだわるのを知っているから、ベストを尽くして目標に向かっていく。今は毎日が新しく新鮮だ。今日は本当に特別な日。このまま勝ち進みたい。日曜日にはまた強敵との対戦が待っている。楽しみにしている」
足の状態、心肺機能はどう? 第3セットを取られたのはいいテストになったのでは?
「あそこで取られるまでは凄くいいプレーができていた。1-1でブレークポイントがあり、自分のサービスゲームでは40-0、リターンゲームで15-40のチャンスがあった。大事なところで自分のプレーがよくなかった。その後、ベースラインの後方へ下がり過ぎた。そこで少し頭の中を整理した。第3セットの残りでブレークバックできれば最高だけど、できなければ第4セットでまたアグレッシブに戦おうと決めた。それがうまくいくかどうか確信は持てなかったけど、うまくいった。第4セットはいいプレーができた」
「どう持ち直すかが重要だった。正しい決断を素早くして、何が起きているのかを分析する。継続してプレーしていないと、その感覚がすぐに出てこないこともある。今日は恐らくいい方向に分析できた。正しい判断を下した。ショットの質、コート上でのポジショニングと動きはとてもハイレベルだったと思う。どう? 彼のような強い相手に勝つにはいいプレーが必要で、うまくできたと思う」
3回戦で対戦するアドリアン・マナリノ(フランス)はどんな印象を持っている?
「わからない。マナリノは素晴らしいプレーをしている。ホベルト・フルカチュ(ポーランド)に勝ったのは驚きだ。凄く高いレベルのプレーができている。ホベルトにストレート勝ちできるのだから、すべてがうまくいっているのだろう。少し試合を観たが、素晴らしいプレーだった。自分にできるのは最高のプレーをすること。それで十分かどうか見てみよう。それが目標だ。毎日よくなること。今日は大きな一歩だった。このまま前進し続けたい」
これまでのハードコートでの成功にはどんな要因があると思う?
「わからない。キャリアを通してすべてのサーフェスでレベルアップしてきた。成長することが目標だ。ハードコートでフィジカルの問題を抱えていたから、自分のプレーを適応させる必要があった。勝つための、アグレッシブに戦う方法探っていた。最初はそれほどスピーディーに動けなかったけど、そこは改善した」
「でもハードコートでもいいプレーをしてきたし、よくなっていると思う。キャリアの初期からハードコートでもいいプレーができていたとも思う。ツアーで活躍できるようになったのが2005年かな。そのときにハードコートのモントリオール、マドリッド、北京でマスターズ1000に優勝したはず。コンディションがよければどのサーフェスでも問題ない。ただ、自分よりもロジャー・フェデラー(スイス)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)のほうがハードコートで少しだけよかった。それは疑いようもない。でも全体を通して見れば、重要な大会で何度か優勝しているから、いい戦いができていると思う」
11月、12月のリハビリ中、この大会に出られないかもしれないと思った時期はあった? ここまでのレベルに戻って驚いている?
「もちろん。まず、僕を含めて周囲の皆が、オーストラリアン・オープンだけでなくツアーに復帰できないかもしれないと思っていた。それほど足の状態は長期間に及び悪かった。今もまだ足に不安はある。ケガを完全に治すことはできないから、痛みをコントロールできる方法を探ってプレーを継続する。それが僕のゴールだ」
「あまり厳しく練習もできなかった。でも、練習中にボールのフィーリングはとてもよかった。実戦から何ヵ月も離れていたのにね。動きは1日1日の積み重ねが必要だ。実戦無くして改善することができない。それが今必要なこと。試合を続けること。復帰後6試合でとても状態はいい。毎日少しずつよくなっていることには満足だ」
写真◎Getty Images
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