オジェ アリアシムがマレーを退け8強入り「彼が僕のベストを引き出した」 [ATPロッテルダム]

写真は2回戦を戦い終えて握手を交わすフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ/右)とアンディ・マレー(イギリス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ABN AMROワールド・テニス」(ATP500/オランダ・南ホランド州ロッテルダム/2月7~13日/賞金総額134万9070ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第3シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したアンディ・マレー(イギリス)を6-3 6-4で下して8強入りを決めた。

 ここ1年のグランドスラム大会で頻繁にベスト8入りするなど地力をつけた世界ランク9位のオジェ アリアシムは、各ゲームを見れば競り合う場面も多かったこの試合をストレートで制して復調しつつあったマレーの挑戦をはねのけた。

「試合の出だしから、僕は集中していた。だからこそ僕は、最初のポイントから高いレベルのプレーを生み出せたのだと思う。彼(マレー)が僕からベストのテニスを引き出したんだ」とオジェ アリアシムは試合後に語った。

「自分のプレーぶり、常にリードを保てていたことに満足しているよ。ストレートで勝つことができて本当によかった」

 マレーは第2セット1-2からブレークバックしたが、次のゲームでコーナーからコーナーをついてくるオジェ アリアシムにストロークで振り回されてふたたびブレークされた瞬間にはフラストレーションからラケットを地面に叩きつけた。要所でネットに出て重要なポイントを奪ったオジェ アリアシムは試合を通して落ち着きを保ちながらも攻撃的なプレーを続け、最後はフォアハンドのアプローチからネットプレーで勝利を決めた。

 オジェ アリアシムは2020年大会で決勝に進出したことがあり、一方のマレーは2009年大会でタイトルを獲得していた。

 この日プレーしたオジェ アリアシム以外のシード勢は第1シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)がイリヤ・イバシカ(ベラルーシ)を6-4 6-1で破り、第2シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)はクォン・スンウ(韓国)を6-3 6-3で退けた。

 そのほかの試合ではマートン・フチョビッチ(ハンガリー)がワイルドカードで出場したタロン・グリークスプア(オランダ)を6-4 7-6(4)で、予選勝者のイリ・レヘカ(チェコ)はボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)を1-6 6-4 6-4で倒し、ベスト8が出揃った。

 準々決勝ではチチパスがアレックス・デミノー(オーストラリア)と、ルブレフがフチョビッチと、オジェ アリアシムが第6シードのキャメロン・ノリー(イギリス)と、レヘカは19歳のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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