チチパスが準決勝へ、20歳レヘカとの次戦を警戒「彼は今乗っている選手」 [ATPロッテルダム]

写真はステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ABN AMROワールド・テニス」(ATP500/オランダ・南ホランド州ロッテルダム/2月7~13日/賞金総額134万9070ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第1シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)がアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-4 6-4で下してベスト4に進出した。

 ストレートで決着がつきはしたがときにかなりの凌ぎ合いとなった試合のあと、チチパスは「今日は僕がボールを本当にハードヒットしてほとんどライン上に次々と打ち込んでいるのに、彼がボールをただ返してくるだけでなく非常に印象的なカウンターアタックを仕掛けてきた場面がたびたびあった」と振り返った。

「だから辛抱強く戦わなければならなかった。待って、彼が何度も何度も繰り返しそれをやってのけられるのか様子を見なければならなかった。僕は時間をかけ、何が僕にとってうまく機能して何がそうでないのか見極めようとしたんだ。そうした甲斐はあったよ。スコアでリードできていたことで自信を得たし、今日はいいサービスが打てていたと思う」

 チチパスは準決勝で、今大会で絶好調のイリ・レヘカ(チェコ)と対戦する。20歳のレヘカはこの日、19歳のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)に6-3 1-6 7-5で競り勝った。

 予選から勝ち上がってきた世界ランク137位のレヘカは、1回戦で第5シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)から殊勲の勝利を挙げるなどして準決勝に辿り着いた。彼がツアー大会の本戦でプレーするのは、今回が2度目となる。

 レヘカは試合後のオンコートインタビューで、「素晴らしい気分だ。僕がここで成し遂げつつあることは、信じられないようなことだからね。これは大舞台であり、自分がここにいてこれらの試合をプレーすることができて凄く幸せだ」と喜びを口にした。

 敗れはしたが、ムゼッティはベスト8までの過程で世界11位で第4シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)を破るなど印象的な活躍を見せた。

 次の相手となるレヘカについて、チチパスは「彼は今乗っている選手であり、一度も対戦したことのない相手とやるのは簡単なことではない。明日に向けて、しっかり試合の準備をすることが非常に重要になるだろう」と話して気を引き締めた。

 もうひとつの準決勝は、第2シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と第3シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)の顔合わせとなった。

 今年に入ってずっといい波に乗っている世界9位のオジェ アリアシムが第6シードのキャメロン・ノリー(イギリス)を7-5 7-6(4)で倒し、前年覇者のルブレフはマートン・フチョビッチ(ハンガリー)を6-4 6-3で退けた。

 この日最後の試合でフチョビッチは第2セット3-5から自分のサービスゲームでダブルフォールト2回にイージーミス数回と特にまずいプレーをし、最後はルブレフの強烈なリターンに対する返球がアウトとなって試合に終止符が打たれた。

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写真◎Getty Images

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