「どんな境遇の子供にもいろんなきっかけを与えたい」映画『ドリームプラン』トークイベントで伊達公子と工藤阿須加が語る“私のドリームプラン”

『ドリームプラン』のトークイベントで自身が現在描いている『ドリームプラン』について語った伊達公子と工藤阿須加(写真◎BBM)


 テニスの素人ながらもビーナス&セレナの姉妹を育て上げた父リチャード・ウイリアムズやその家族たちの物語を描いた映画『ドリームプラン』《2月23日(水・祝)全国ロードショー》のスペシャルトークイベントが東京都内で行われ、伊達公子と、学生時代にテニスに熱中していたという俳優の工藤阿須加が登壇。自分自身が未来に実現したいこと、つまり2人の『ドリームプラン』をそれぞれフリップに書いて披露した。


伊達公子が将来の“ドリームプラン”を書いたフリップを披露(写真◎BBM)

伊達「“ファミリーボックスから見るセンターコート”。私はすべてのグランドスラムのセンターコートで戦う機会がありました。でも、ファミリーボックスに座ることがなかったです。今後は今育成しているジュニア選手たちがいずれグランドスラムに出場して、私がファミリーボックスに座って一緒に戦う日が、私にとってのドリームプランです」


工藤阿須加が思い描く将来の“ドリームプラン”を披露(写真◎BBM)

工藤
「大きいことになっちゃうんですけど、“子供に未来を”ということです。この映画を見ていても感じましたが、いろんな境遇の子供たちがいる。僕はたまたま恵まれた環境で育ったけど、自分が通った学校の全員が同じ境遇ではなかった。そのとき、“平等”というのはどうなんだろう?と思っていました。時間は平等だと思うんですけど、環境は平等じゃない。自分が恵まれていたから、そのままでいいのかと言ったら、そうじゃない。自分が与えてもらったものを親に返すのではなく、子供たちに返していきたい。いずれ、障害を持った子供たち、親のいない子供たちの施設を回る計画があるのですが、普通に小学校、中学校、高校に行くことができない子供たちがいたら、また違った角度の授業をしてあげることができるのではないかと思っています。“自分たちは見捨てられた”、”同じような教育を受けられなかった”と悲観的になるのではなく、“前向きにいろんな夢を見ることができる”と言ってもらえるようにしたい。僕自身はずっと誰かのきっかけになりたいと思って、テニス、役者をやってきました。色々計画していることがあります。子供たちの未来を守り、次の世代にどんな境遇の子供にもいろんなきっかけを与えられる環境を作りたいと思って書きました」

伊達「今の子供たちは情報に溢れている中で、みんな夢を持てていると思う。だけど、プロセスの部分が欠けていて弱い。その点、夢に向かって何をしなければいけないかというところが、この『ドリームプラン』では、プランが綿密に立てられていて、それを実行していくことも綿密にやっている。トップに行ける・行けない、成功する・しないを分ける部分でもあり、そこが十分にあるのがドリームプランだと思います」

工藤「この映画を見ていただければ、僕と伊達さんが言っていたことが伝わるんじゃないかと思います。本当に素晴らしい映画です。ウイリアムズ姉妹とお父さんだけじゃなくて、その時代を生き抜いてきた人たちの姿、覚悟を持って突き進んだ先に何があるのか。人の人生をこうやって覗けるから、映画は改めて素晴らしいなと思いました。この映画を見て各々感じることが、年齢、男女で大きく変わるはずです。今この映画を10代、20代で見られる人は幸せ者だと思います。若いときにこの映画に出合えたら、何かを感じられる凄い財産になります」


『ドリームプラン』
製作:ウィル・スミス、ティモシー・ホワイト、トレバー・ホワイト、セリーナ・ウィリアムズ、ビーナス・ウィリアムズ
監督:レイナルド・マーカス・グリーン
脚本:ザック・ベイリン 撮影:ロバート・エルスウィット(『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』)エンディング・テーマ:ビヨンセ「Be Alive」
出演:ウィル・スミス、アーンジャニュー・エリス、サナイヤ・シドニー、デミ・シングルトン、トニー・ゴールドウィン、ジョン・バーンサル

字幕:松浦美奈/字幕監修:伊達公子/映倫区分:G  配給:ワーナー・ブラザース映画

© 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved 公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/dreamplan/#ドリームプラン

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