ナダルが自己最長の開幕12連勝で8強入り、前年覇者ズベレフはダブルス敗戦後の暴挙で不戦敗 [ATPアカプルコ]

写真はラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「アビエルト・メキシカーノ・テルセル」(ATP500/メキシコ・アカプルコ/2月21~26日/賞金総額183万2890ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第4シードのラファエル・ナダル(スペイン)がラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のステファン・コズロフ(アメリカ)を6-0 6-3で退けベスト8進出を決めた。試合時間は1時間16分。

 前回プレーした2020年にタイトルを獲得した35歳のナダルは、同大会での連勝を「7」に伸ばした。またオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン)で男子の単独トップとなる21回目のグランドスラム制覇を果たしたナダルは、自身のキャリアで最高となるシーズン開始からマッチ12連勝を飾った。

「ちょっぴり奇妙な試合だった。コズロフは他のほとんどの選手とは違ったプレースタイルを持つから、注意する必要がある。ときに連続してポイントを取れるけど、彼のリズムでプレーし始めると非常に難しくなる。彼はベースラインから素晴らしいコントロール力を持ち、また非常に賢くもあるからね」とナダルは試合を振り返った。

 6度あったブレークポイントのうち5つをものにして効率よく勝利を決めたナダルは、「可能な限り迅速に勝つことが常に重要だ。しかしもっとも重要なのは勝つことだ。今夜はストレートで勝つことができ、これは素晴らしいことだね。厳しい相手に対する明日の試合に向け、準備を整えるようにするよ」と話した。

 ナダルは次のラウンドで、ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)を7-6(6) 2-6 7-5で破って勝ち上がったトミー・ポール(アメリカ)と対戦する。

 そのほかの試合では第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)、第6シードのキャメロン・ノリー(イギリス)、マルコス・ギロン(アメリカ)、ラッキールーザーのペーター・ゴヨブチック(ドイツ)、予選勝者の西岡良仁(ミキハウス)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。2020年大会の準優勝者で第7シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)は第1セットを先取したが、日本の西岡に6-3 4-6 2-6で敗れた。

 準々決勝ではメドベージェフが西岡と、チチパスがギロンと、ノリーはゴヨブチックと顔を合わせる。

 ディフェンディング・チャンピオンで第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は前日のダブルス1回戦で敗れたあと判定を不服として審判台をラケットで数回叩きつけるなどの暴挙に出たことで『非スポーツマン行為』の処分を受け、ゴヨブチックに対するシングルス2回戦は不戦敗となった。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles