ジャン・シューアイが粘るイエストレムスカを振りきり2017年シーズン以来のツアー3勝目「勝てたことを本当に誇りに思う」 [リヨン・オープン]

写真はオーストラリアン・オープンでのジャン・シューアイ(中国)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「シジエム サンス・メトロポル ド リヨン・オープン」(WTA250/フランス・リヨン/2月日28~3月6日/賞金総額23万9477ドル/室内ハードコート)の女子シングルス決勝で第8シードのジャン・シューアイ(中国)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したデヤナ・イエストレムスカ(ウクライナ)を3-6 6-3 6-4を倒し、WTAツアーの同種目でキャリア3つ目のタイトルを獲得した。

 33歳のジャンは第3セットで2度ブレークされながら巻き返し、1時間46分の試合を制して約4年余りぶりの栄冠に輝いた。ふたりがこれが3度目の対戦だったが、ジャンが2勝1敗と勝ち越した。

「素晴らしい週だった。決勝は非常に質の高い試合になったと思う。私は彼女(イエストレムスカ)がここ3~4年に成長していくのを目にしてきた。彼女は既にいくつもの大会で優勝している。彼女は凄くパワフルで非常にいいプレーをするから、今日は自分のテニスにとても集中していた。勝てたことを本当に誇りに思う」

 今大会に初めて出場したジャンは、決勝までの4試合でセットを落とさず勝ち上がっていた。彼女は2013年と17年に中国の広州で優勝していたが、中国以外の地で勝ったのはシングルスではこれが初めてとなる。

 一方で21歳のイエストレムスカは、決勝で敗れはしたが素晴らしい進撃を見せた。母国ウクライナが戦火に見舞われたため家族と地下シェルターに隠れていたという彼女は15歳の妹とともに何とかリヨンにたどり着き、メンタル的に厳しい状況の中で目覚ましい戦いぶりを披露していた。

 このあとにはダブルス決勝が行われ、ラウラ・シグムンド(ドイツ)/ベラ・ズボナレワ(ロシア)がアリシア・バーネット/オリビア・ニコールズ(ともにイギリス)を7-5 6-1で下して2020年USオープン以来となるコンビ2勝目を挙げた。

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写真◎Getty Images

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