またも1セットダウンから逆転したシフィオンテクが初の8強入り [WTAインディアンウェルズ]

写真はイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(WTA1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日9~20日/賞金総額836万9455ドル/ハードコート)の女子シングルス4回戦で第3シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が第15シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を4-6 6-2 6-3で倒し、同大会で初の8強入りを決めた。試合時間は2時間8分。

 第1セットを落としたシフィオンテクは第2セットで流れを逆転させ、第3セットでは先にブレークを許しながら挽回して勝利をもぎ取った。前の2試合でも第1セットを落としていたシフィオンテクは3試合連続でフルセット勝利をおさめ、タイトルを獲得した2月末のドーハ(WTA1000/ハードコート)から続いている連勝記録を「8」に伸ばした。

「本当に厳しい対戦だったわ。彼女は経験豊富なプレーヤーだから」とシフィオンテクはケルバーとの初対決を振り返った。

「でも今日の私は、正しい瞬間に正しい判断を下したと思う。第2セットと第3セットの重要な瞬間にポイントを取れていたから、そのことについてかなり満足しているわ。それがもっとも重要なことよ。第1セットを落としても、そこからから学んでそれをうまく活用すればいい。今日の私はそれをかなりうまくできたんじゃないかしら。でももちろん私の目標はすべてのセットを取ることだから、次の試合では最初のセットが取れるようにするつもりよ」

 第1シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)が肘のケガを理由に欠場して第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)は初戦敗退を喫したため、シフィオンテクは今大会の同種目で勝ち残っている最上位の選手となる。

 シフィオンテクは次のラウンドで、予選勝者のハリエット・ダート(イギリス)を6-1 6-4で破って勝ち上がった第25シードのマディソン・キーズ(アメリカ)と対戦する。

 世界ランク122位ながら第12シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)らの強豪を倒して勝ち上がってきたダートにとっては、敗れはしたが素晴らしい大会となった。

 ダートはカイア・カネピ(エストニア)に勝った3回戦のあとに「超現実的だわ。すべての瞬間を楽しんでいる」とその興奮を表現し、「でも偶然のことじゃない。私は日々練習し、努力をつぎ込んできた。それがついに実ったのよ。私のランキングは自分のレベルを示していないかもしれない。でも私はいつも私はその(強豪と戦える)レベルにあると信じていた」と話していた。

 そのほかの試合では第5シードのパウラ・バドーサ(スペイン)、第6シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)、第17シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン)、第21シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア)、第24シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)、ペトラ・マルティッチ(クロアチア)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 準々決勝ではバドーサがクデルメトワと、サカーリがリバキナと、ハレプはマルティッチと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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