ナダルがビッグサーバーのオペルカを攻略して8強入り、次の相手はキリオス「僕にとっていいテストでありチャレンジ」 [ATPインディアンウェルズ]

写真はラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日10~20日/賞金総額955万4920ドル/ハードコート)の男子シングルス4回戦で、第4シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第17シードのライリー・オペルカ(アメリカ)に7-6(3) 7-6(5)で競り勝ちベスト8に進出した。

 パワフルなサービスを武器とするオペルカに対するこの試合で、予想通りお互いにキープし合った末にナダルがタイブレークを制して第1セットを先取したが、異変は第2セットで訪れた。

 ナダルは第5ゲームでアンフォーストエラーを連発してブレークされ、続く2-4からサービスゲームでもミスが出て15-40と追い詰められた。しかしオペルカは力み過ぎのミスを犯してこの絶好のチャンスを活かせず、ナダルが何とかキープに成功すると、次のゲームを相手のミスにも助けられてブレークバックして4-4と試合は振り出しに戻った。

 こうして揺らいだ時間帯を切り抜けて体勢を立て直したナダルと、同じくちょっとした調子の下降から立ち直ったオペルカは残りのゲームをキープし合ってふたたび突入したタイブレークでも競り合いが続いたが、最後は長いラリーで相手の体勢を崩したナダルが大きくできたオープンコートにフォアハンドをボールを送ると大きなガッツポーズで勝利を祝った。

「彼はツアーでももっとも厳しい対戦相手のひとりだ。彼の武器であるサービスとフォアハンドをコントロールするのは非常に難しいからね。僕は今日、今大会ここまでで最高のプレーをしたと思う。難しいふたつのタイブレークを何とか取って勝てたことにとても満足しているよ。この勝利は大きな意味がある」とナダルは試合後のオンコートインタビューで語った。

 要所を抑えたものの恐らくベストの調子とは言い難かったナダルだが、それでも勝利への道を見出す力は健在だった。

「僕はうまくプレーしたと思う。いいバランスを見つける必要があるから難しいんだ。ベースラインからプレーしているときには、あまり多くのチャンスはないから見逃すことはできない。彼にネットに出ることを許さず、同時に大きなリスクを犯さないようにすることのバランスを見つけなければならなかった」

 キャリア最長となるシーズン開幕からの連勝を「18」に伸ばしたナダルは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したニック・キリオス(オーストラリア)と対戦する。

 キリオスは注目の一戦のひとつだった同日の4回戦で第10シードのヤニク・シナー(イタリア)とプレーする予定だったが、シナーの棄権によって実現されることなく終わった。

 次の相手であるキリオスについて、「彼は今、非常にいいプレーをしている。彼はツアーでも有数の難しい相手のひとりだ。モティベーションに満ちているときの彼がいかに優秀かは皆が知るところだ。僕にとっていいテストであり、いいチャレンジになるだろう」とナダルは話した。

「準々決勝に進出できてワクワクしているよ」

 両者の対戦成績で5勝3敗でナダルがリードしており、2020年オーストラリアン・オープンを含むここ2対戦でもナダルが勝っているが、2019年アカプルコでは2セットがタイブレークにもつれる激戦の末にキリオスが勝者となっている。ふたりが最初に顔を合わせたのは2014年ウィンブルドンで、そのときはキリオスが4セットで勝っていた。

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写真◎Getty Images

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