アグレッシブな姿勢を貫いたルブレフがマッチ13連勝で初のベスト4進出 [ATPインディアンウェルズ]

写真はアンドレイ・ルブレフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日10~20日/賞金総額955万4920ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が第33シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を7-5 6-2で倒してベスト4進出を決めた。

 試合を通して攻撃的な姿勢と堅固さを保ったルブレフだったが、それでもまったく揺らがなかった訳ではない。第1セット第5ゲームで最初のブレークを果たして5-4から自分のサービスゲームを迎えたルブレフは、そこでブレークバックを許してしまった。彼はまず2本のアンフォーストエラーを犯し、次のポイントでは鋭いフォアハンドで相手を圧倒して前に出たがディミトロフに目覚ましいバックハンドで抜き去られ、最後はもうひとつ自分からミスをして一度もファーストサーブを入れられないままラブゲームで落とした。

 しかし幸いルブレフは次のゲームでストロークの精度を上げて打ち勝ち、もう一度ディミトロフのサービスゲームを破ることに成功した。2度目のサービング・フォー・ザ・セットもデュースにもつれる競り合いとなったが、そこを凌いだルブレフがついにキープして第1セットをもぎ取ると相手の勢いは目に見えて落ちていった。

「本当にいいプレーができたと思う。出だしからカギとなるのは誰が最初にポイントをリードするか、どちらが主導権を握ってよりアグレッシブにプレーするかということだった。僕たちはふたりともフォアハンドで主導権を握ろうとしていたから、問題はどちらが先にそれをやるかということだったんだ」と試合後にルブレフはコメントした。

 これで先月から続いている連勝を「13」に伸ばしたルブレフにとって、同大会で準決勝に進出するのは初めてのこととなる。今年すでにマルセイユとドバイで優勝してATPマスターズ1000の大会で4強入りするはここ12ヵ月で4度目となるルブレフだが、まだマスターズ大会で優勝したことはない。彼は2021年のモンテカルロとシンシナティで決勝に進出したが、いずれもそこで敗れていた。

 試合後のオンコートインタビューで、マスターズで勝つ自信について聞かれたルブレフは、「それ(大会のレベル云々)については考えたくない。ただベストを尽くして進み続けようとするだけだ。しっかり練習して準備をし、何が起こるか見てみたい」と話し、あくまで次の試合に気持を集中させる姿勢を見せた。

 ルブレフは準決勝で、ミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を7-6(5) 3-6 6-1で破って勝ち上がった第20シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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