ルードがズベレフから初勝利、初のマスターズ決勝進出をかけて伏兵セルンドロ兄と対決 [マイアミ・オープン]
ATPツアー公式戦の「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月23日~4月3日/賞金総額955万4920ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第6シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)が第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-3 1-6 6-3で倒してベスト4に進出した。試合時間は1時間38分。
ふたりはこれが3度目のマッチアップだったが、ルードが初勝利を挙げた。両者は昨シーズンに2度顔を合わせ、いずれもズベレフがストレートセットで勝っていた。
これまで今大会の本戦で1勝も挙げたことがなかった23歳のルードがATPマスターズ1000大会で準々決勝を突破したのは4度目だが、ハードコートではこれが初めてとなる。同ラウンドでの戦績は、4勝3敗となった。
第1セットを先取したルードは第2セットを取り返されたものの、第3セットでは第2ゲームをブレークして3-0とリードしてふたたび試合の主導権を握った。彼はダブルスのアレーまで振られながらオンラインに決めたフォアハンドのダウン・ザ・ラインのウィナーなど随所で目覚ましいプレーを見せ、追いすがるズベレフを振りきった。
最後は5-3で迎えたサービスゲームをフォアハンドのウィナーとサービスエースで飾り、ラブゲームでキープして勝利を奪取したルードは「気分はいいし、大きな意味がある勝利だ。これは僕にとって、ハードコートのATPマスターズ1000大会における初のセミファイナル。素晴らしい感慨だよ」と喜びを吐露した。
「ここで練習してきた2週間で調子が上がっていたし、試合でも非常に感触がよかった。そしてもちろん、まだまだ続けていきたいよ。今日は僕にとってこの大会でもっとも厳しいチャレンジだった。そして金曜日には、またも大きな挑戦がある。過去の(マスターズでの)準決勝の経験から学んだことを、金曜日の試合に持ち込みたいね」とルードは試合後に語った。
「これまで今日よりいいプレーをするサーシャ(ズベレフ)を目にしてきたと思うけど、僕はそれを利用した。しっかり集中し、自分のベストのプレーをしたんだ。言うまでもなく、第2セットでは調子が低下した時間帯があったけど、それでも集中力を維持していたし、第1セットと第3セットでは凄くいいサーブが打てていたと思う。それが勝利のカギだった」
彼はまた、調子が落ちて失った第2セットについて、「第2セットでは爪先のテーピングにちょっとした問題を抱えてね。ちょっと馬鹿げてるように聞こえるかもしれないけど、テーピングが外れてしまって動きにくかったんだ。第2セットのあとにテーピングをやり直さなければならなかったよ。靴下も替えてね」と説明した。
「第3セットの出だしにブレークできたのがよかった。そしてそのあとはずっと自分のサービスゲームをキープできた。今日の勝利については、自分のサービスに感謝するよ」
ルードは次のラウンドで、フランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)と対戦する。世界ランク103位のセルンドロは第1セット4-1とリードした時点で対戦相手だった第9シードのヤニク・シナー(イタリア)が靴擦れによる足のマメを理由に棄権したため、マスターズ大会本戦初出場ながら4強入りを決めた。
写真◎Getty Images
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