キリオスが約3年ぶりのクレーコートでマクドナルドに逆転勝利 [US男子クレーコート選手権]

写真はマイアミ・オープンでのニック・キリオス(オーストラリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「Fayez Sarofim & Co. US男子クレーコート選手権」(ATP250/アメリカ・テキサス州ヒューストン/4月4~10日/賞金総額66万5330ドル/クレーコート)の男子シングルス1回戦でニック・キリオス(オーストラリア)がマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)を4-6 6-3 6-4で倒し、クレーコートで約3年ぶりの勝ち星を挙げた。

 2019年のローマ以来となるクレーコート大会で慣れるまで少し時間を必要としたキリオスは試合後、「言うまでもなく、クレーコートは僕のお気に入りのサーフェスではないよ。だけど僕はとにかくいいサービスを入れ、よりアグレッシブにプレーし始めてギアを上げることができたんだ」と逆転勝利を振り返った。

「少し滑ってスライドしたけど、僕のテニスは実はクレーコートにもよく合っているんだ。ここの雰囲気は素晴らしく、観客もかなり入れ込んでくれている。だから大会を通して勝ち進んでいくことを楽しみにしているよ」

 この試合での各セットは、すべて早い段階でのワンブレークで決まった。マクドナルドは第1セットで一度もキリオスにブレ―クチャンスを与えなかったが、残る2セットでは11本のブレークポイントを許してサービスゲームを2度落とした。キリオスはこの試合で18本のサービスエースを決めたが、そのうち16本を第2セットと3セットで奪っていた。

「マッケンジーは素晴らしい選手だ。彼は多くのミスを犯さないから、非常にやり難い相手だよ」とキリオスは相手を称えることも忘れなかった。ふたりは2021年8月にワシントンDCの1回戦で一度顔を合わせており、そのときはマクドナルドが6-4 6-4で勝っていた。

 今大会にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したキリオスは2回戦で、第7シードのトミー・ポール(アメリカ)と対戦する。ポールは接戦を強いられたが、6-7(4) 7-6(5) 3-2の時点でペーター・ゴヨブチック(ドイツ)が左ふくらはぎを痛めて棄権したため勝ち上がった。

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写真◎Getty Images

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