モンテカルロ・マスターズのドローが決定、準々決勝でジョコビッチとアルカラスの初対決が実現する可能性

写真は2021年ロレックス・モンテカルロ・マスターズに向けて会場で練習中のノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月10~17日/賞金総額580万2475ユーロ/クレーコート)のドロー抽選が行われ、男子シングルスの組み合わせが決定した。

 ワクチン未接種のためアメリカの大会に出場できなかった第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、この大会からふたたび活動を再開する。『キング・オブ・クレー(クレーコートの王者)』の異名を持つラファエル・ナダル(スペイン)はケガで出場できないが、ジョコビッチの優勝への道のりは簡単そうには見えない。

 ジョコビッチが位置するクォーター(ドローの4分の1)にはマイアミでマスターズ初制覇を果たして勢いのある第8シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と同じくインディアンウェルズ優勝で飛躍を遂げた第10シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)がおり、シード順位通りに勝ち上がった場合は準々決勝でアルカラスとの初対決が実現することになる。

 アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)とマルコス・ギロン(アメリカ)の勝者に対する初戦をジョコビッチがクリアした場合、3回戦では過去に負けたことがある第14シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)、ダニエル・エバンズ(イギリス)、ダビド・ゴファン(ベルギー)がひしめくブロックから勝ち上がった選手が待っている。

 その一方で大きな注目を集めて大会デビューを迎えるアルカラスもまた、初戦となる2回戦の相手がセバスチャン・コルダ(アメリカ)とボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)の勝者という簡単ではないドローを引き当てた。

 第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)はトップハーフ(ドローの上半分)に入り、順調に勝ち上がれば準決勝でジョコビッチと対戦する可能性がある。昨年のモンテカルロとマドリッドで4強入りしているルードはクレーコートでツアー6勝を挙げるなど同サーフェスで好成績をおさめてきたが、先週のマイアミ準優勝で一皮むけたところを見せた。

 昨年の大会でマスターズ初優勝を飾った第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)は、2019年大会チャンピオンのファビオ・フォニーニ(イタリア)とアルトゥール・リンデルネック(フランス)の勝者に対して大会を始めることになった。

 優勝したロッテルダム以降に1勝しか挙げていない第6シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)は、初戦でブノワ・ペール(フランス)とロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)の勝者と顔を合わせる。

 第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)はチチパスと同じボトムハーフ(ドローの下半分)に入っており、同じクォーターには第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)や第9シードのヤニク・シナー(イタリア)がいる。

 ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場することになった元トップ5プレーヤーの2人は、フレンチ・オープンでの引退を宣言しているジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)がマリン・チリッチ(クロアチア)、スタン・ワウリンカ(スイス)はアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)という難敵と1回戦を戦うことになった。

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写真◎Getty Images

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