女子テニスの国別対抗戦「ビリー ジーン・キング・カップ by BNPパリバ」アジア・オセアニア地区グループⅠ（4月12～16日／トルコ・アンタルヤ／クレーコート）が開幕し、初日はラウンドロビン（総当たり戦）第1戦が行われた。

　今回のアジア・オセアニア地区は6ヵ国（日本、中国、韓国、インド、インドネシア、ニュージーランド）で争われ、日本、中国、韓国がそれぞれ3勝0敗で勝利をおさめて白星スタートを切った。

　日本は2020年のファイナルズ予選（2月7、8日／スペイン・ムルシア／クレーコート）でスペインに1勝3敗で敗れ、昨年のプレーオフ（4月16、17日／ウクライナ・チョルノモルスク／クレーコート）でウクライナに0勝4敗で完敗を喫してグループⅠ降格が決まっていた。

　ビリー ジーン・キング・カップは男子のデビスカップ（デ杯）と同様にITF（国際テニス連盟）が主催する女子テニスの国別対抗戦で、2020年に採用された新フォーマットでは12ヵ国が3チームによる4グループに別れて総当たり戦を行ったあと各グループの1位4チームが決勝トーナメントに進出して優勝チームを決定する。試合は原則としてベスト・オブ・3セットマッチで行われ、シングルス2試合とダブルス1試合で争われる。
 
　各地域ゾーンは1ヵ所集中開催で、今回のアジア・オセアニア地区は6ヵ国による総当たり戦を行い上位2チームが来季のファイナルズ予選出場をかけた11月のプレーオフに進出することができ、下位2チームはグループⅡに自動降格となる。各対戦はシングルス2試合、ダブルス1試合の3試合によって争われる。

　日本代表を率いる土橋登志久監督は今シーズン限りで辞任する意向を表明しており、プレーオフに進めなかった場合はこれが最後の指揮となる。

※世界ランクは4月11日付

アジア・オセアニア地区グループⅠ｜第1戦の試合結果

日本（1勝0敗）3-0 インド（0勝1敗）

S2 ○内藤祐希（亀田製菓：単229位）6-0 6-4 ●ラトゥーヤ・ボーセール（単477位）
S1 ○本玉真唯（島津製作所：単129位）6-4 6-4 ●アンキタ・レイナ（単319位）
D　○青山修子（近藤乳業：複8位）／柴原瑛菜（橋本総業ホールディングス：複7位）6-0 6-4 ●ソウジャニャ・バビセッティ（複592位）／リヤ・バティア（複469位）

中国（1勝0敗）3-0 ニュージーランド（0勝1敗）

S2 ○ユアン・ユエ（単143位）7-5 6-2 ●ビビアン・ヤン（単--位）
S1 ○ワン・チャン（単97位）6-4 6-0 ●ペイジュ・ハウリガン（単462位）
D　○シュー・イーファン（複29位）／ヤン・ザオシャン（複32位）6-3 6-1 ●バレンティナ・イワノフ（複1145位）／エリン・ロウトリフ（複35位）

韓国（1勝0敗）3-0 インドネシア（0勝1敗）

S2 ○ハン・ナレ（単217位）6-0 6-3 ●ベアトリス・グムリア（単857位）
S1 ○チャン・スジョン（単145位）6-4 6-1 ●アルディラ・ストジアディ（単350位）
D　○キム・ダビン（複779位）／パク・ソヒョン（複496位）6-4 1-6 7-6(9) ●ベアトリス・グムリア（複182位）／ジェシー・ロンピス（複153位）