「いい感触だった」10ヵ月ぶりにツアー復帰も初戦敗退のティーム [セルビア・オープン]

セルビア・オープン1回戦でジョン・ミルマン(オーストラリア)に敗れたドミニク・ティーム(オーストリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「セルビア・オープン」(ATP250/セルビア・ベオグラード/4月18~24日/賞金総額59万7900ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦で約10ヵ月ぶりのツアー復帰となったドミニク・ティーム(オーストリア)が3-6 6-3 4-6でジョン・ミルマン(オーストラリア)に敗れたが、清々しい表情で語った。

「いい感触だった。実戦でしっかり戦えたのがうれしい。自分のファイト、ディフェンス、動きには満足している。まだフォアハンドが完璧じゃないが、徐々によくはなっている。ここから3週間は結果を気にし過ぎない。今の目標はフレンチ・オープンで、この敗戦でもそれは変わらない。足りない部分はあるが、それは試合前からわかっていたこと」

「ツアーに復帰して戦い続けることが重要だ。日常的に他のトップ選手たちと練習することが必要だ。試合ではどんなプレーができるかわからない。それほど期待できないとは思う。いい結果を求めて、自信を取り戻すことが重要だ。でも、高いレベルのプレーを取り戻すまでには数週間はかかると思う。フレンチ・オープンは僕にとっていつでも大事な大会。それまでに少しでもいい状態に仕上げたい」

「2年前、初めて大会でベオグラードに来たときは、もう少し街を見て回ることができた。当時はノバク・ジョコビッチ(セルビア)が美味しいレストランに連れて行ってくれて、街を案内してくれたんだ。活気のある街で、特に川の畔には多くの人々が出掛けていて、本当に素晴らしい光景だった。でも、今回は1日2度の練習で忙しく、観光する時間がなくて残念だ」

「ファンが戻ってきたことはうれしい。ケガの前にプレーしていたときは、コロナの影響でほとんどの大会が無観客だった。今日、ここのスタジアムは満員になっていた。次の大会が楽しみでしょうがないよ」

「リハビリの初期は地元で家族や友人と多くの時間を過ごせたのがよかった。F1、サッカーを観戦にも行った。いい時間だった。でも今はもうフルに練習ができている。ここまですべてが順調だった訳じゃない。腕、体のあちこちに痛みが出て、休まなければいけない期間もあった」

「フレンチ・オープンでふたたび決勝の舞台に立てたら最高だ。だが、10ヵ月欠場のあとでは時期早々だ。シード権ももらえないから、早いラウンドから強敵と当たる可能性が高い。いい状態で大会に臨み、数試合勝てれば満足だ。トップ選手との対戦になったら、簡単に勝たせないようにはしたい。1年後には決勝に進むなど、優勝のチャンスがあるレベルまでは戻したい」

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写真◎Getty Images

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