イギリスでロシアとベラルーシの選手を排除するという決定にATPが反対の意思を表明

写真はウインブルドンの会場となるオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(Getty Images)


 男子プロテニスツアーを運営するATP(男子プロテニス協会)が4月20日に声明文を発表し、ATPは中立的な立場を取るロシア人選手とベラルーシ人選手の大会参加を許可し続けるという決断を繰り返すとともに、両国選手の出場を禁じるというウインブルドンの決断に異議を唱えた。

 ATPはロシアのウクライナ侵略を強く批判し、この戦争の影響を受けた何百万人という無実の々と連帯する立場を取り続けることを強調した上で、「テニスというスポーツは、プレーヤーがATPランキングをベースに大会に出場する権利を勝ち取るために個人としてプレーする公平性と利点の基本的原則のもとに運営されていることを誇りに思っています」と主張した。

 同日にウインブルドンとイギリスのローンテニス協会(LTA)が一方的に下した決断(イギリスで開催される今年のグラスコート大会からロシアとベラルーシの選手を除外)はアンフェアであり、テニス界に危険な前例を植え付けかねないと信じているとATPは述べ、反対の意思を表明した。

 声明文の中でATPは、国籍による差別は大会へのエントリーをATPランキングのみに基づくというツアーとウインブルドンの間で結ばれた合意に違反する行為でもあると指摘し、この決断に対する行動方針は理事会およびメンバー評議会と協議して検討されると説明した。

「ロシアとベラルーシの選手が中立旗の下でATP大会で競技することが引き続き許さるということを強調するのは重要なこと」と訴えるATPは、WTA(女子テニス協会)および国際テニス連盟(ITF)と4つのグランドスラム大会を運営するグループと共同で立ち上げた『Tennis Plays for Peace(テニスで平和を願う)』の下でウクライナへの人道的共同支援を継続すると言い添えた。

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写真◎Getty Images

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