ナダルのプレーから学ぶ大坂がクレーコートでまず1勝「私にとっていいスタート」 [マドリッド・オープン]

写真は1回戦の行われるセンターコートに入場する大坂なおみ(フリー)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「ムトゥア・マドリッド・オープン」(WTA1000/スペイン・マドリッド/4月28日~5月7日/賞金総額657万5560ドル/クレーコート)の女子シングルス1回戦で、世界ランク36位(4月25日付)の大坂なおみ(フリー)が予選勝者のアナスタシア・ポタポワ(ロシア)を6-3 6-1で退けクレーコートシーズンをスタートした。

 大会に先立ち、大坂はクレーコートでのテニスを磨くためにラファエル・ナダル(スペイン)とカルロス・アルカラス(スペイン)のプレーに注目してきたのだと明かした。

 クレーコートへの準備としてマヨルカでトレーニングした大坂は、自分のテニスに追加した新しい要素がこれまで得意でなかったクレーでのパフォーマン向上に役立つよう願っている。大坂はマイアミ・オープン決勝のあと2週間のオフを取り、それからヨーロッパ入りしてクレーコートの準備を始めた。

「もっとクレーコートでのプレーに適応するため、いくつかのことを変えたの。私がプレーしたときに気付くはずよ」とワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した大坂は大会前の記者会見でコメントしていた。

「私はこれまでと比べて自分のミスを受け入れ、自分に厳しくなり過ぎないようにするつもり。ミスを犯したりボールまで速く動けなかったとしても――クレーではもっと動かないといけないと感じているから――、自分に腹を立てないように言い聞かせているの。私はまだ勉強中だから、学び続ける必要があるわ」

 ナダルがクレーコートでプレーするのを観てきた大坂は、「彼のプレーからひとつ盗んで、ここ最近練習しているの。とてもうまくいくか酷いかのどっちかだけど、ここまでの感じではかなりうまくいっているんじゃないかしら」と語った。

「私は優れたクレーコートプレーヤーの練習を観たいと思っていたの。私は間近で観れば早く吸収できるタイプだから。これだけ多くの優秀な選手がいるのだから、観ないのはもったいないわ。アルカラスを観てみたかったし、皆の練習を観るのが楽しみよ」

 フレンチ・オープン前にマドリッドかローマで準決勝か決勝まで勝ち進むことを願っている大坂は、「でもまずは、小さな目標を立てるようにするわ」とも話していた。

 1回戦に勝って最初の目標をクリアした大坂は、「今年はレッドクレーで練習するため、1週間早く現地入りしたの。もっといい成績を挙げたいから。2セットで勝つことができて、私にとっていいスタートになったわ」と手応えを口にした。

 大坂は次のラウンドで、第13シードのアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)を6-3 2-6 6-3で破って勝ち上がったサラ・ソリベス トルモ(スペイン)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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