ジョコビッチがモンフィスに18連勝、3回戦は5シーズンぶりにマレーとの対決に [マドリッド・オープン]
ATPツアー公式戦の「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/5月1~8日/賞金総額749万9290ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がガエル・モンフィス(フランス)を6-3 6-2で退けベスト16に進出した。試合時間は1時間27分。
上位8シードは1回戦がBYEで免除されており、ジョコビッチはこの試合が初戦だった。ふたりはこれが18回目の対決だったが、ジョコビッチの18戦全勝となった。
上機嫌のジョコビッチは試合を振り返り、「僕はこの試合を今年最高のパフォーマンとして評価するよ。とてもいい感じでプレーできた。雨による中断は、彼よりも僕のほうに有利に働いたかもしれないね。今夜のコンディションは、ここ3日間の練習でのものとは違っていた。少し遅かったし、雨でコートが重くなった」とコメントした。
「全体的に見て、とてもいいパフォーマンスができた。今年はここまで数大会プレーして自分のベストテニスができていなかったし、未だに自分のリズムを見つけようとしていることを考えると、とてもうれしいよ」
モンテカルロ初戦敗退とクレーコートシーズンでスロースターを切ったジョコビッチは続くベオグラード以来で決勝まで勝ち上がったが、その過程で多くの苦戦を強いられた。
「他の試合と比べるのは難しい。ここは標高が高いし、コンディションが違っているからね。ベオグラードでの僕は長い3セットマッチを3試合戦ったあとに決勝をプレーし、肉体的に疲労困憊していた。残念ながら、第3セットでそれが勝負を分ける要因になってしまったんだ」とジョコビッチは振り返った。
「でもここではこれが大会最初の試合で、僕はこの試合の準備を整えるために1週間から10日の期間があった。この大会のために僕は自分のフィットネスレベルを上げていき、テニスあらゆる要素を改善するために可能な限りのことをやってきた。いい感じでプレーできたから、その成果が出たことを本当にうれしく思う。これが正しいプロセスだし、僕は正しい方向に進んでいる」
ジョコビッチは次のラウンドで、元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)と対戦する。両者が公式戦で顔を合わせるのは、2017年シーズン以来となる。ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したマレーは2回戦で、第14シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)を6-1 3-6 6-2で破って勝ち上がった。
この日は2回戦があと2試合行われ、第6シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)がワイルドカードで出場した20歳のジャック・ドレイパー(イギリス)に2-6 6-4 7-5で競り勝ち、第7シードのカルロス・アルカラス(スペイン)はニコラス・バシラシビリ(ジョージア)を6-3 7-5で下してそれぞれ16強入りを決めた。
そのほかの試合では第12シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)、第17シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)、マリン・チリッチ(クロアチア)、セバスチャン・コルダ(アメリカ)、ボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)、ミオミル・キツマノビッチ(セルビア)、クリスチャン・ガリン(チリ)が2回戦に駒を進めた。
コルダが第15シードのライリー・オペルカ(アメリカ)を6-3 7-5で、ファン デ ザンツフープは第16シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を6-7(6) 7-6(1) 6-3で倒してそれぞれシードダウンを演じた。
写真◎Getty Images
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