「ズベレフに同意する。睡眠不足でいいプレーはできない」とジョコビッチ
ATPツアー公式戦の「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月8~15日/賞金総額600万8725ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がアスラン・カラツェフ(ロシア)を6-3 6-2で下して16強入りを決めたあと、記者会見で語った。
「今日の第1セットではボールの特徴、ポジショニング、ショットの感触を掴むのに少し時間がかかった。彼はベースラインの近くに立ち、早い展開で相手の時間を奪ってしまう。あまりミスを期待できないし、どのサーフェスでも危険な相手だ。だが、今日に関してはミスが多く、ブレークポイントのチャンスがたくさんあった。今日の自分のプレーには満足している。もっといいプレーはできるが、初戦としては満足すべきだろう」
ローマではいつも大きな声援を受けられる。
「応援はいつでも大事なこと。いつも皆のサポートを期待している。しかし実際には、僕のこれまでのキャリアで、ほとんどの試合ではこのサポートを受けられなかった。だが、ここローマではいつも大きな声援をもらってきた。だから、ローマは第二のホームだと感じている。皆の、若い人たちからの愛情を感じている」
勝利のあと、カメラに書いた『One of us』の意味。
「10年前から応援にきてくれる2人のファンに向けたメッセージだった。彼らが初めて観に来てくれたときはまだ幼かった。それからいつも僕がコートに入場すると、“One of us Nole”と歌ってくれるんだ。この話だけでも、僕がイタリアの観客とどれほど素晴らしい関係にあるかがわかるだろう? この声援のおかげで、僕は風を受けるヨットのように自信を持ってプレーできる。世界中のアスリートが、いつでもどこでも声援を受けたいと思っているはずだ」
コーチのゴラン・イバニセビッチ(クロアチア)に満足しているのか、新しいコーチを探しているのか?
「ゴランと今後も一緒にいるだろう。他のコーチは考えていない」
世界トップで戦い続けるために必要なこと。
「敗戦はどんなアスリートでも経験することで、受け入れなければならない。でも、僕は常に勝利を目指している。テニスでトップレベルにいくには、いつでもメンタリティが重要になる。僕はコートで楽しむだけじゃ満足できないんだ。いつも楽しんで勝ちたいんだ。世界には何千人ものテニス選手がいて、そのすべてが世界一の座に立ちたいと思っている。僕はこの位置にいること、大きな期待を背負うことに慣れている。そこに居続けたいと思うのは自分の意志で、僕はテニスが大好きなんだ。世界を移動して観客の前でプレーすることの素晴らしさ、美しい感情を今も感じている。当然、人生と同じようにポジティブな面、ネガティブな面もある。僕にとってはポジティブな面のほうが大きく上回っているんだ」
アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が、マドリッド・オープンのスケジューリングに不満を述べていた。
「僕はズベレフの意見に同意する。真夜中の1時半に試合を終えるのは、できれば避けたい。それから4~5時間睡眠を取り、翌日に決勝を迎える。それでプレーに影響がない訳がない。勝ったカルロス・アルカラス(スペイン)が優勝に値しないという意味ではない。睡眠不足は間違いなく試合に影響する。でもこの議論はマドリッドだけではなく、他の大会でもデイセッションとナイトセッションに分かれている。大会側ができるだけ多くのチケットを売りたい気持ちはわかる。分けることでチケットだけでなく、テレビの視聴率も取れるだろう。でも勝ち進んでいくと、その影響で問題が起きる。僕ら選手は、この問題についてしっかり話し合いたい。今はいろいろ変えられるタイミングではないから、来年に向けて改善できればいい。ATP(男子プロテニス協会)の選手評議会があり、僕は10年間所属して6年間会長を務めてきた。しかし、残念ながらこの問題は改善されてこなかった。僕ら選手がメディアの前でこのような問題について話すのは、長い時間まったく解決されてこなかったからだ。ほかにどうすればいいのかわからないんだ」
ジョコビッチは3回戦で、スタン・ワウリンカ(スイス)と対戦する。
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