ジョコビッチが初戦に快勝、前回敗れたカラツェフにストレート勝利 [イタリア国際]
ATPツアー公式戦の「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月8~15日/賞金総額600万8725ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がアスラン・カラツェフ(ロシア)を6-3 6-2で退けベスト16に進出した。
上位8シードは1回戦がBYEで免除されており、ジョコビッチはこの試合が初戦だった。ふたりはこれが3度目のマッチアップだったが、ジョコビッチが2勝1敗と勝ち越した。クレーコートでは昨年4月のベオグラード準決勝で対戦し、カラツェフが7-5 4-6 6-4で勝っていた。
前年に準優勝を飾ったジョコビッチが世界ナンバーワンの座を維持するためには、この大会で少なくとも準決勝に進出しなければならない。この日はリターンが冴えていたジョコビッチがいいスタートを切り、カラツェフのサービスゲームを4度ブレークして問題なく勝利を掴んだ。
自分のプレーぶりに満足感を見せたジョコビッチは、「カラツェフはフィジカル的に非常に頑強な選手だ。彼と対戦するときには、何が起こるかわからない。ボールの感触を掴み始めたら彼は非常に危険な相手となり得るんだ。彼はラインにとても近い位置立ち、相手にプレッシャーをかけてくるからね」と試合後にコメントした。
「しかし今日、彼は多くのボールをミスしていた。彼は第1セットでも第2セットでも、僕に何度かブレークを献上してくれた。でも僕はこの勝利をありがたく頂戴するよ。これは質の高い相手に対するストレートの勝利だ。次のチャレンジを楽しみにしている」
数ヵ月のブランクを経て大会に戻った当初はエンジンをかけるのにやや苦労していた様子だったが、この日のジョコビッチは動きもよく、いくつかの目覚ましいポイントも披露した。
「選手なら常に、魅力的でエキサイティングなポイントをプレーできたらと願うものだ。ウィナーを決め、観客と一緒に祝いたいとね。観客が求めているのはそういうプレーだ。エネルギー、興奮、戦い。そして彼らはいいテニスを観たいと願っている」とジョコビッチは語った。
「今日は何本かのいいポイントがあった。テニスのコロッセオ(古代ローマ帝国時代の巨大な円形闘技場)でプレーするのは常にいいものだ。このスタジアムは間違いなくそういう場所だよ」
ジョコビッチは次のラウンドで、予選勝者のラスロ・ジェレ(セルビア)とケガからの復帰3戦目に臨んでいる元世界ランク3位のスタン・ワウリンカ(スイス)の勝者と顔を合わせる。
同日に初戦をプレーしたジョコビッチ以外の上位シード勢は第5シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)と第8シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が3回戦に駒を進めたが、第6シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)はフィリップ・クライノビッチ(セルビア)に2-6 4-6で敗れた。
この日は2回戦があと2試合行われ、第13シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)がニコラス・バシラシビリ(ジョージア)を6-4 7-6(5)で振りきり、クリスチャン・ガリン(チリ)はラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のエミール・ラウスビュオーリ(フィンランド)を6-4 6-4で下してそれぞれ16強入りを決めた。
そのほかの試合では第9シードのキャメロン・ノリー(イギリス)、第10シードのヤニク・シナー(イタリア)、第12シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、ジョン・イズナー(アメリカ)、予選勝者のセバスチャン・バエズ(アルゼンチン)、ダビド・ゴファン(ベルギー)が初戦を突破した。
このところ復調ぶりを見せている元トップ10プレーヤーのゴファンは第11シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)に7-6(8) 7-6(2)で競り勝ち、シードダウンを演じた。
写真◎Getty Images
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