シフィオンテクがジャバー下してタイトル防衛に成功、5大会連続優勝 [イタリア国際]

写真は大会連覇と5大会連続優勝を決めたイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「BNLイタリア国際」(WTA1000/イタリア・ローマ/5月9~15日/賞金総額252万7250ドル/クレーコート)の女子シングルス決勝で第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が第9シードのオンス・ジャバー(チュニジア)を6-2 6-2で下し、タイトル防衛を果たすとともに5大会連続優勝を決めた。

 この結果ででシフィオンテクはキャリア最長の連勝記録を「28」に伸ばし、11連勝中だったジャバーの進撃はシフィオンテクの容赦ない攻撃によって断ち切られた。2021年の2対戦でジャバーに敗れていたシフィオンテクは、これで対戦成績を2勝2敗のタイに追いついた。

「大会が始まったころには、この連勝記録を継続させることが果たして可能なのかわからなかった。一歩一歩進むことでそれをやってのけ、正しいことに集中できていたことに満足しているわ。それが今週に成し遂げたすべての成功に繋がったのだと思うから」とシフィオンテクは試合後にコメントした。

「確かに、出だしから見れば長い道のりだった。でも私は本当に、自分と私のチームを誇りに思うわ」

 女子テニス協会(WTA)によれば、シフィオンテクは2013年のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)以来となるWTA1000大会のタイトルを1シーズンに4つ以上獲得した史上2人目のプレーヤーだ。今シーズンの彼女はドーハ、インディアンウェルズ、マイアミ、ローマと出場したすべてのWTA1000大会を制している。彼女は最初に同クラスの大会で成功をおさめたのは、昨年のローマだった。

 それに加えて20歳のシフィオンテクは、クリス・エバート(アメリカ)とガブリエラ・サバティーニ(アルゼンチン)に次ぐローマで2連覇を達成した3番目に若い女子プレーヤーとなった。

 最初から出力全開だったシフィオンテクはいきなり3-0とリードして第1セットを手中におさめると、第2セットも4-0とリードを広げた。そこからジャバーが初のブレークのあとキープして2-4と追い上げ、流れを変えるチャンスを手にした。

 しかしシフィオンテクは第7ゲームで0-40というピンチに直面したが、4つのブレークポイントをセーブしてキープに成功した。ここで相手の勢いを止めたことで主導権を奪い返したシフィオンテクは、次のゲームをブレークして試合に終止符を打った。

「第2セットであの0-40から挽回したところは、感情的にきつかったわ。気持ちを切り替えて集中力を高め、それ以前にプレーしていたようなテニスをするのは大変だった」とシフィオンテクは振り返った。

「第2セットはフィジカルな戦いだったから、(終わって)ほっとしたわ。最後にはかなり疲れていたしね。でも多くのプレッシャーや期待にうまく対処することができて本当によかったと思う」

 2000年以降で5大会以上に連続で勝った史上4人目の女子選手となったシフィオンテクは、「起きたことを説明するのは難しいわ。これだけの大会で勝ってきたなんて、今のところ現実離れしているように感じられるから。とにかく前からやってきたことを続けることが、その成功のカギだったと感じているの」と語った。

「奇妙な感じがするけど、でも安定した戦いできていることにはかなり満足しているわ。私はいいプレーをし、大会を通して上達することができていたから」

 このあとに行われたダブルス決勝では、ベロニカ・クデルメトワ/アナスタシア・パブリウチェンコワ(ともにロシア)が第2シードのガブリエラ・ダブロウスキー(カナダ)/ジュリアーナ・オルモス(メキシコ)を1-6 6-4 [10-7]で倒して栄冠に輝いた。


女子ダブルスで優勝を飾ったベロニカ・クデルメトワ(ロシア/右)とアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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