トップシードのシフィオンテクが8強入り、第2シードのバドーサはカサキナに敗れる [イタリア国際]

写真はイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「BNLイタリア国際」(WTA1000/イタリア・ローマ/5月9~15日/賞金総額252万7250ドル/クレーコート)の女子シングルス3回戦で、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が元世界ランク1位で第16シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)を6-4 6-1で下して8強入りを決めた。

 この勝利でシフィオンテクは、キャリア最長の連勝記録を「25」に伸ばした。2015年にセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が27連勝をマークしているが、これはそれ以降でもっとも長い無敗記録ということになる。

 第1セットでアザレンカのリターンに脅かされたシフィオンテクは自分のサービスゲームで一度はブレークポイントに直面して序盤に0-3と劣勢に立たされたが、そこから奮起してそのセットをもぎ取ったことで波に乗った。

 7度のデュースを繰り返した末に3度のブレークポイントを凌いでキープし、シフィオンテクが第1セットで4-3と初めてリードを奪ったゲームがターニングポイントとなった。彼女は次のゲームをブレークし、結果的に5ゲームを連取して一気に流れを逆転させた。

 追い込まれたアザレンカは3-5からブレークバックしたが、冷静さを維持したシフィオンテクが競り合いながらも続く相手のサービスゲームを破って第1セットを先取した。

「皆さんもご覧になったように、出だしはよくなかった」とシフィオンテクは試合後の記者会見でコメントした。

「でもそこからうまく対応し、状況を立て直すことができたことには本当に満足しているの。第2セットが第1セットとまったく違って見えたのは、私がリセットしてプレーの仕方を変えることができたおかげよ。それが私にとって、もっともポジティブな点だわ」

 シフィオンテクは次のラウンドで、予選勝者のペトラ・マルティッチ(クロアチア)を6-4 6-4で破って勝ち上がったビアンカ・アンドレスク(カナダ)と対戦する。

 また前週のマドリッドでキャリア最大のタイトルを獲得した第9シードのオンス・ジャバー(チュニジア)が予選勝者のユリア・プティンセバ(カザフスタン)を6-3 6-2で退けマッチ9連勝を飾ったが、第2シードのパウラ・バドーサ(スペイン)はダリア・カサキナ(ロシア)に4-6 4-6で敗れた。

 そのほかの試合では第3シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)が第13シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)を6-1 6-4で、第4シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)が第15シードのコリ・ガウフ(アメリカ)を6-4 7-5で、ジル・タイヒマン(スイス)がエレナ・リバキナ(カザフスタン)を6-7(3) 6-3 7-5で、アマンダ・アニシモワ(アメリカ)は第7シードのダニエル・コリンズ(アメリカ)を6-2 6-2で倒し、ベスト8が出揃った。

 準々決勝ではサバレンカがアニシモワと、サカーリがジャバーと、カサキナはタイヒマンと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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