18歳ガウフが初のグランドスラム準決勝へ「私は今、目の前のボールしか見ていない」 [フレンチ・オープン]

写真は初のグランドスラム4強入りを決めた18歳のコリ・ガウフ(アメリカ)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の女子シングルス準々決勝で第18シードのコリ・ガウフ(アメリカ)が自国の先輩であるスローン・スティーブンス(アメリカ)を7-5 6-2で下し、グランドスラム大会で初のベスト4進出を決めた。

 この日もアグレッシブさとディフェンス力を併せ持つ堅固なプレーを見せた18歳のガウフは最後まで揺るがず、1年で遂げた成長を見せつつ2021年USオープンのリベンジも果たした。

「自分自身に大きな期待を抱くというのは重要だけど、同時に現実に身を置くことも大切なことであり、それが私の立ち位置だと思う。私は現実に身を置き、この瞬間と状況を楽しんでいるわ」とガウフは試合後にコメントした。

 ガウフは次のラウンドで、自分と同じく初のグランドスラム大会準決勝に臨むマルチナ・トレビザン(イタリア)と対戦する。トレビザンは一足先に、第17シードのレイラ・フェルナンデス(カナダ)を6-2 6-7(3) 6-3で破って勝ち上がっていた。

 ふたりは2年前の同大会2回戦で一度顔を合わせており、そのときは予選勝者だったトレビザンがガウフを倒す番狂わせを演じて最終的に準々決勝まで勝ち上がる快進撃を見せていた。

「あの試合のことは、かなりはっきり覚えているわ。ダブルフォールトが二桁に至っていたと思う。今回はそんなことをするつもりはないけどね」とガウフは話した。

「彼女はクレーコートで対戦するのがとても難しい、やりにくい左利きの選手なの。私たちはふたりとものびのびとプレーしているから、いい試合になると思うわ」

 持前のアグレッシブな姿勢に加え、プレーの一貫性、安定感、ディフェンス力、試合運びの巧さなどで年を追うごとに進歩しているガウフは、自分がメンタル面でも成長したと信じている。

「昨年の私はフィニッシュラインに目を向けていたけど、今の私は目の前のボールしか見ていないと感じている」とガウフは語った。

 試合後のオンコートインタビューで元フレンチ・オープン優勝者であるレジェンドのマッツ・ビランデル(スウェーデン)からツアーにデビューして世間に注目され続けたここ3年余りについて尋ねられ、「もちろん私は自分を信じているけど、昨年でさえ私は他の人々の期待に応えようとすることに気持ちを集中させ過ぎていたわ。でも私は今、とにかく人生を楽しもうとしているの。私のキャリアがいかによかろうと悪かろうと、私は自分がいい人間だと思う」とガウフは答えた。

「それはすべての若い選手たちへのメッセージよ。成績、仕事、いくら稼いでいるかなどが人間としてのあなたを定義することはないわ。自分が自分を愛している限り、他の誰かがどう思おうとそんなことはどうでもいいの」

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写真◎Getty Images

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