伏兵トレビザンがノーシードから準決勝へ「状況を受け入れ、各ポイントに集中しようとした」 [フレンチ・オープン]

写真はノーシードからベスト4に駆け上がったマルチナ・トレビザン(イタリア)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の女子シングルス準々決勝でマルチナ・トレビザン(イタリア)が第17シードのレイラ・フェルナンデス(カナダ)を6-2 6-7(3) 6-3で倒し、グランドスラム大会で初のベスト4進出を果たした。

  大会前週のラバトでツアー初優勝を飾ったトレビザンは、連勝を「10」に伸ばした。

 第2セット5-4からのサービスゲームでマッチポイントを決め損ねたトレビザンはそのセットを落としたが、第3セットでは切り替えてミスを最小限に抑えながらもチャンスでは怯まず正確に打ち込んでいく堅固なプレーで一気に4-0とリードした。

 フェルナンデスは持ち前のガッツで奮起してアグレッシブなショットでトレビザンを振り回してそこから2度ブレークしたが、トレビザンは激しい凌ぎ合いとなった5-3で迎えた3度目のサービング・フォー・ザ・マッチで得たマッチポイントを相手の逆をつくフォアハンドで今度は逃さずものにした。

 マッチポイントを決め損ねて第2セットを落としたときのことについて、「最初のマッチポイントで、私は自分がナーバスになっていると感じたわ。準決勝まであと1ポイントだったから、マッチポイントについて考えすぎてしまったの。でも重要なのは、あのポイントのあとに状況を受け入れることだった。私は準決勝までもう一歩と迫り、ベスト4は私にとって初めてだったから感情的になるのはごく普通のことよ」と試合後にトレビザンは説明した。

「周りを見回すと、私は世界でもっとも重要なコートの上にいた。緊張感を感じて腕にそう感じられるほど凄くナーバスになってはいたけど、それでも私は幸せだった。私は状況を受け入れた。前にも言った通り、準決勝進出をかけてプレーしてマッチポイントまで手にしていたのだから緊張感を感じるのは当然のことよ。だから私は状況を受け入れ、目の前のポイントに集中しようとしたの。それが今日、私がやったもっとも重要なことだと思うわ」

 勝利後のオンコートインタビューで「ラバトで勝ち獲ったトロフィーは非常に重要だった」と明かしたトレビザンは、「あれは信じられないような1週間だったわ。私にとって初のタイトルだったし、凄く感動的な出来事だった。私はここに多くのエネルギーとともに乗り込んで、疲れてはいなかった。コートの上でもっと自分を駆り立てたかったの」と振り返った。

 トレビザンは次のラウンドで、第18シードのコリ・ガウフ(アメリカ)と対戦する。ガウフはこのあとに行われた準々決勝でスローン・スティーブンス(アメリカ)との同胞対決を7-5 6-2で制し、同じく初のグランドスラム4強入りを決めた。

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写真◎Getty Images

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