「またグランドスラム決勝に戻りたい!」ユニクロと所属契約の錦織圭が抱負を語る

2021年10月7日、インディアンウェルズに出場した錦織圭(Getty Images)


 2021年一杯で日清食品との所属契約が切れ、その後はフリーとなっていた錦織圭が6月9日、株式会社ユニクロと所属契約を締結し、抱負を語った。

「ユニクロさんとは長いお付き合いで、その“世界で活躍する”という姿勢と、自分も世界でトップにいくという姿勢が凄くマッチしている。強い絆でさらに強いサポートをしていただけるのは、とても心強いです。これまでグランドスラムに合わせていろんなウェアを着させていただいた。勝負に対するスタッフの凄く熱い気持ちを背負って自分も戦っています。今はケガが治りきっておらず、まだリハビリ中なのですが、試合に戻ってユニクロ所属の錦織圭としてさらに羽ばたき、期待に応えられるように頑張ります」


リモートで記者会見に出演した錦織圭(ユニクロ)

 また、ユニクロは全日本ジュニアのタイトルスポンサーになることも発表した。錦織が大会アンバサダーに就任して、次世代の選手の育成に力を注ぐという。今年は8月23日に大阪で開幕する大会にツアーを戦う錦織が登場するのは現実的ではない。その代り、大会優勝選手が錦織に会いに行き、一緒にボールを打ち合うことができる機会などが検討されているようだ。錦織はジュニア選手が海外に出ることのメリットを自身の経験から語った。

「僕の場合は13歳でアメリカへ行き、その頃からプロの方と練習をする機会を与えてもらった。トップ10の選手たちが間近で練習しているのを見て、いろんな刺激をもらった。また、日本人のテニスとは違うテニスを味わうところに凄く大きな意味があると思う。若い頃から少しでも海外に出られるチャンスがあれば行ったほうがいい。何かしらいい経験はできる。こうしてユニクロさんのサポートもあり、テニス協会のサポートもある中で、海外に来られるチャンスを手に入れられる大きなモティベーションになると思う」


株式会社ユニクロ代表取締役会長兼社長の柳井正(左)握手を交わす錦織圭(ユニクロ)

 昨年12月に参加したユニクロのイベントで次世代の選手育成というテーマにも大いに興味を抱くようになった。

「あのイベントではテニスだけでなく、服を作る過程もジュニア選手に見せることができた。今の環境問題にユニクロさんがどれほど取り組んでいるかを、子供たちと一緒に僕も勉強できた。テニスを通じて学び、相手をリスペクトして戦うこと、環境問題、服を作ることに興味を持ってくれたらいい。現役でプレーしながらいろいろやるのは難しいけど、あのように子供たちと触れ合えるイベントは、できる限りやっていきたい。今はまだ自分の現役の姿を、背中を見てもらうじゃないけど、格好いい姿を子供たちに見せたいという思いが強い」

 最後に選手としての今後の目標は、ラファエル・ナダル(スペイン)やノバク・ジョコビッチ(セルビア)とふたたびチャレンジすることだと言った。

「まずは今までのランキングのところ、トップ10まで戻ってこられるようにしたい。またグランドスラム決勝などトップの場所に戻りたい。その前にいくつかゴールもあるけど、ナダル、ジョコビッチと1回戦ではなく、大会の後半で当たる位置に戻りたい」

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写真◎Getty Images

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