ダビドビッチ フォキナが5セットの死闘でフルカチュに勝利「どうやってこの試合に勝てたのかわからない」 [ウインブルドン]

写真は勝利を決めて雄叫びを上げるアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月27日~7月10日/グラスコート)の男子シングルス1回戦で、アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)が死闘の末に第7シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)を7-6(4) 6-4 5-7 2-6 7-6(10-8)で倒す殊勲の勝利を挙げた。

「自分がどうやってこの試合に勝てたのか本当にわからないよ。彼は第5セットで5-4とリードし、ニューボールからサービスゲームに入ったんだ。僕は『よし、とにかくリターンを入れて何が起こるか見てみよう』という感じだった」とダビドビッチ フォキナは試合後のオンコートインタビューで笑いながら話した。

「でも凄く苦労した分、この勝利は本当にうれしいよ。グラスコートでフルカチュを倒すなんて、僕にとって大きな自信になる。彼は昨年ここで準決勝に進出した選手だからね」

 今季に入って断続的に好成績を挙げている23歳のダビドビッチ フォキナも躍進中の若手ではあるが、今やトップ10プレーヤーのフルカチュは成績の一貫性を考えれば間違いなく格上であり、これは番狂わせと呼べる結果だった。

 とは言えダビドビッチ フォキナは最初の2セットを連取し、さらに第3セット5-3で40-0という絶対的に強い立場に立っていた。しかし彼はマッチポイントをものにすることができず、5-5と追いつかれたところで雨のために試合が中断した。試合が再開されたとき、フルカチュは怒濤の勢いで挽回劇を開始した。

 それでも最終的に踏ん張り抜いて勝利を掴んだダビドビッチ フォキナは「大きな意味を持つ勝利だ。僕はトップ10プレーヤーと対戦した多くの試合で勝てなかったからね。ここのグラスコートで、僕は誰にでも勝つことができるのだと証明できたんだ」と語り、この勝利の重要性を強調した。

 ダビドビッチ フォキナは次のラウンドで、フェデリコ・コリア(アルゼンチン)を6-3 6-2 7-6(3)で破って勝ち上がったイリ・ベセリ(チェコ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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