モンテカルロ・マスターズ準優勝ダビドビッチ フォキナとコーチの絆「彼がいなければ僕はテニス選手になっていなかった」

写真はロレックス・モンテカルロ・マスターズで準優勝を飾ったアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月10~17日/賞金総額580万2475ユーロ/クレーコート)の男子シングルス決勝でタイトル防衛に挑んでいた第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)に3-6 6-7(3)敗れて準優勝に終わったアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)は敗れはしたがその顔に笑みを浮かべ、前向きな手応えを感じていた。

 今季ここまで4勝9敗の戦績で今大会を迎えていた世界ランク46位のダビドビッチ フォキナはトップ100プレーヤーに一度しか勝っていなかったが、このレッドクレーの大会で大きく開花した。彼は3月のマイアミでも前週のマラケシュでも初戦敗退を喫していたが、世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を倒したあともインディアンウェルズ優勝者で世界13位のテイラー・フリッツ(アメリカ)や同29位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)といった上位選手に競り勝ち、やや不安定だった決勝でも最後まで諦めない不屈の精神を見せた。

「驚くべき経験だった。僕はビッグマッチに勝ち、毎日プレーしたすべての瞬間を楽しんだ。ジョコビッチやキャリアの高みにいる他の選手たちを倒し、厳しい1週間だったけど感動で溢れていたよ」とダビドビッチ フォキナはこの1週間を振り返った。

「スタジアムいっぱいの観客の前、ここモンテカルロでプレーすることは夢の実現だった。人々の声援は素晴らしかった。僕はコートサイドのベンチで、『何て凄い瞬間なんだ』と考えていたよ」

 ダビドビッチ フォキナは昨年のモンテカルロでもベスト8に進出しており、これ以前にはそれがATPマスターズ1000の大会での最高成績だった。この決勝進出により、彼は大会後に更新されるATPランキングでキャリア最高の27位に上昇することになった。

「こういった選手たちを倒したことは、大きな自信になる。このあとに勝てるかはわからないけど、僕は今週と同じようにすべてのポイント、すべてのゲームに集中するつもりだ。すべての瞬間を楽しむよ。勝とうが負けようが構わない。僕はテニスに没頭している自分を幸せだと思うし、このまま邁進していきたいね」とダビドビッチ フォキナは語った。

 準決勝に勝ったあとにダビドビッチ フォキナはスタンドに駆け寄ってコーチのホルヘ・アギーレ氏や他のチームスタッフたちと抱き合い、表彰式では自分のチームに心からのお礼を言った。彼はもう10年以上に渡って同じコーチ、同じ心理学者に支えられて精進している。

 大会を通して寄り添ってくれた長年のコーチであるアギーレ氏について、「僕たちは僕が10~11歳の頃から一緒に働き始め、彼は僕に本当に多くのことを教えてくれた」とダビドビッチ フォキナは試合後の記者会見で話した。

「彼は毎年、僕を正しい軌道に乗せてくれた。彼がいなかったら、僕はテニス選手になっていなかっただろう。彼はすべての試合を僕と同じように生き、毎試合で多くの感情を体験している。彼が毎試合、すべてを与えてくれていることに感謝しているよ。僕にはそれが感じられるからね。僕たちには、コート内外での強い絆があるんだ」

 更なる飛躍を目指すダビドビッチフォキナの次なる行先は、チチパスと同じくバルセロナ・オープンだ。彼はバルセロナの1回戦で、予選勝者のウーゴ・デリエン(ボリビア)と対戦する予定になっている。

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写真◎Getty Images

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