キリオスが会心の勝利で3回戦へ「あの1回戦を切り抜けたことは非常に大きかった」 [ウインブルドン]

写真はニック・キリオス(オーストラリア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月27日~7月10日/グラスコート)の男子シングルスで2回戦で、ニック・キリオス(オーストラリア)が第26シードのフィリップ・クライノビッチ(セルビア)を6-2 6-3 6-1で下してベスト32に進出した。

 サーブ力を駆使して素晴らしいプレーを見せたキリオスは24本のサービスエースを決め、ファーストサーブからのポイントを93%取った。

 前哨戦のシュツットガルトとハレで準決勝に進出したキリオスは、今季のグラスコートでいい成績を謳歌している。初出場だった2014年に8強入りした実績を持つキリオスは1回戦で、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した世界ランク219位のポール・ジャブ(イギリス)を5セットに渡る苦闘の末に倒していた。

「あの1回戦を切り抜けたことは、非常に大きかった。ここ数ヵ月の僕は非常にいいプレーしていたから、あの1回戦での自分のプレーには本当に驚いたよ。素晴らしいとは言い難かった。でもポジティブな点もたくさんある。自分のベストには程遠かったけど、それでも何とか切り抜けて勝利を掴むことができた」とキリオスは振り返った。

 同じく初戦をフルセットで制したものの今年までウインブルドンで1試合も勝ったことがなかったクライノビッチに対し、キリオスは50本のウィナーを決めるなど終始自分のテンポで試合を進め、相手に挽回のチャンスを与えなかった。

「僕は今日、ゾーン(極度の集中力を保ち何もかもうまくできる精神状態)にいた。いいボディランゲージをし、ただただいいプレーをした。僕は人々に、自分がかなりいい選手であるところを思い出して欲しかったんだ」とキリオスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「これは僕が1年中楽しみにし、カレンダーの日付に丸をつけている大会だ。間違いなく、4つのグランドスラム大会の中で自分が優勝する最大のチャンスがある大会なんだ。1試合ずつ集中して戦っていくつもりだよ」

 世界ランク40位のキリオスは次のラウンドで、ジョーダン・トンプソン(オーストラリア)を6-2 6-3 7-5で破って勝ち上がった第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles