チチパスがストレート勝ちで2回戦を突破「観客からの愛を感じ、それが僕を駆り立てた」 [ウインブルドン]
今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月27日~7月10日/グラスコート)の男子シングルス2回戦で、第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)がジョーダン・トンプソン(オーストラリア)を6-2 6-3 7-5で下してベスト32に進出した。
出だしからストローク戦で主導権を握ったチチパスは29本のウィナーを打ち込み、試合を通してトンプソンのサービスゲームを6度ブレークした。これはチチパスにとって今季のマッチ42勝目で、これは男子ツアー最多の数字となる。
「今日の試合は素晴らしかったよ。観客を引き込むことができた。僕はイギリス人ではないけど、本当に観客からの愛を感じ、それが僕を駆り立てたんだ」とチチパスはオンコートインタビューで語った。
「昨年は今年とはまったく違っていた。僕は(グラスコートでの動きがおぼつかず)しっかりといい位置に入って打つことができていなかったけど、今年は進化を目にできてうれしいよ。グラスコートは僕のテニスにぴったり合っていると感じている。自分がプレーした今日のレベルには満足している。すべてがうまく機能している限り、それが僕をどこに導くかを見たいという気持ちだ」
前週のマヨルカで初めてグラスコート大会のタイトルを獲得したチチパスはスペインからロンドン入りし、ここでも直ぐに足場を見出した。彼は昨年までツアーレベルのグラスコートで8勝しか挙げていなかったが、今季は同サーフェスで8勝2敗の戦績を挙げている。
チチパスは次のラウンドで、第26シードのフィリップ・クライノビッチ(セルビア)を6-2 6-3 6-1で破って勝ち上がったニック・キリオス(オーストラリア)と対戦する。2週間前にハレでチチパスを倒しているキリオスは、チチパスに対して3勝1敗の対戦成績を誇っている。
「ここにはニックを知らない人などひとりもいないと感じている。僕らは何度も対戦し、ツアーの中で素晴らしい試合を繰り広げてきた」とチチパスは次戦を見据えた。
「僕は彼が持前の才能を駆使するテニスに大きな敬意を払っている。彼が本当に勝ちたいと望むとき、戦いは熾烈なものになる。グラスコートでは、非常に難易度が高いチャレンジになるだろう。彼はこのサーフェスでは非常に厳しい対戦相手だからね」
写真◎Getty Images
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