シフィオンテクがフルセットの辛勝で連勝記録を『37』に延長「グラスコートは私にとって難しいサーフェス」 [ウインブルドン]

写真は試合後に握手を交わすイガ・シフィオンテク(ポーランド/左)とレスリー・パティナマ ケルクホーフ(オランダ)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月27日~7月10日/グラスコート)の女子シングルス2回戦で、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が30歳のレスリー・パティナマ ケルクホーフ(オランダ)を6-4 4-6 6-3で倒してベスト32に進出した。

 2月末のドーハから6大会連続優勝中のシフィオンテクはキャリア最長の連勝を「37」に伸ばし、1997年に記録したマルチナ・ヒンギス(スイス)に並んだ。

 パティナマ ケルクホーフのガッツあふれる挑戦を退けるのに、シフィオンテクは2時間余りを必要とした。パティナマ ケルクホーフは予選決勝で敗れたが、ダンカ・コビニッチ(モンテネグロ)がケガで棄権したためラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)として本戦出場権を手にしていた。

 先にブレークしたパティナマ ケルクホーフは一時4-2とリードしたが、次第にグラウンドストロークを安定させていったシフィオンテクが挽回して第1セットを先取した。反対に第2セットではまたも先に相手のサービスゲームを破ったパティナマ ケルクホーフがリードを守り、崩れることなくそのままセットを取り返した。そして第3セットではシフィオンテクが主導権を奪い返し、初めて3-1と先行するとそのまま勝利へと突き進んだ。

 セットを落しはしたが第3セットをワンブレーク差の6-3で締めくくって勝利を掴んだあと、シフィオンテクは「私はシーズンを通して自信を築いていった。大会ごとにますますよくなってきているわ」と話した。

「正直に言って、グラスコートは私にとってなかなか難しいサーフェスだわ。私が他のサーフェスほど効果的にプレーしていないことは見て取れるんじゃないかと思う。でも基本的に、日に日に自信がついてきている。でもこの大会は油断のならない難しいものであり、私は未だにここで最高のプレーをするにはどうすべきかを見つけ出そうとしているところなの」

 世界ランク138位ながら勇敢な戦いぶりを見せたパティナマ ケルクホーフは、キャリア6度目のグランドスラム本戦の舞台でも怖気づく様子はまったく見せなかった。

「私はただ、『思い切って行くのよ!』という感じだったの。すべてのポイント、すべてのボールで攻撃しなければいけなかった。彼女が攻撃しているときには、ディフェンスしながらポイントを取るのはかなり困難になる。だから私の目標はすべてのショット、すべてのボールで思いきって打っていき、アグレッシブにプレーすることだった。私はそれを実行し、実際にうまく機能していたわ」とパティナマ ケルクホーフは振り返った。

 シフィオンテクは次のラウンドで、クレア・リュー(アメリカ)を6-3 6-3で破って勝ち上がったアリゼ・コルネ(フランス)と対戦する。ガッツ溢れるベテランのコルネは同日にディアン・パリー(フランス)とのペアで出場している女子ダブルス1回戦も戦い、マグダ・リネッテ(ポーランド)/ベルナルダ・ペラ(アメリカ)を6-1 6-7(6) 6-4で退けダブルヘッダーを2勝で終えた。

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写真◎Getty Images

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