ジャバーを倒したリバキナがグランドスラム新チャンピオンに、カザフスタン人として初の快挙 [ウインブルドン]

写真はエレナ・リバキナ(カザフスタン)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月27日~7月10日/グラスコート)の女子シングルス決勝で、第17シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン)が第3シードのオンス・ジャバー(チュニジア)を3-6 6-2 6-2で倒してグランドスラム初優勝を飾った。試合時間は1時間47分。

 ウインブルドンに2年連続出場となった23歳のリバキナは初めて本戦でプレーした昨年の大会で4回戦に進出し、アーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)に3-6 6-4 3-6で惜敗。初挑戦だった2019年は、予選決勝で敗れていた。

 ロシア生まれのリバキナはカザフスタンが与えてくれる財政的な援助を理由に2018年に国籍をカザフスタンに変更し、グランドスラム大会で栄冠に輝いた初のカザフスタン人選手となった。

 この結果でリバキナは、ジャバーとの対戦成績を2勝2敗のタイに追いついた。初対決だった2019年1月の武漢(WTAプレミア5/ハードコート)2回戦はリバキナがフルセットで勝ったが、昨年2月のドバイ(WTA500/ハードコート)2回戦と10月のシカゴ(WTA500/ハードコート)準決勝ではジャバーが勝者となっていた。

 今大会でのリバキナは1回戦でラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のココ・バンダウェイ(アメリカ)を7-6(2) 7-5で、2回戦でビアンカ・アンドレスク(カナダ)を6-4 7-6(5)で、3回戦でジェン・チンウェン(中国)を7-6(4) 7-5で、4回戦でペトラ・マルティッチ(クロアチア)を7-5 6-3で、準々決勝でアイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア)を4-6 6-2 6-3で、準決勝では第16シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)を6-3 6-3で破って決勝進出を決めていた。

 2022年シーズンのジャバーは5月にマドリッドでキャリア最大のタイトルを獲得するなどここまで30勝9敗の戦績を残し、ウインブルドン開幕日に世界ランク自己最高の2位となって今大会を迎えていた。敗れはしたがジャバーはアラブ人としてだけではなく、グランドスラム決勝に進出した初のアフリカ大陸出身の女子選手として歴史に名を刻んだ。

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写真◎Getty Images

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