マレーがパーセルをフルセットで倒して準々決勝進出「彼のプレーに慣れるのに少し時間がかかった」 [名誉の殿堂オープン]

写真はボス・オープンでのアンディ・マレー(イギリス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「インフォシス名誉の殿堂オープン」(ATP250/アメリカ・ロードアイランド州ニューポート/7月11~17日/賞金総額66万5330ドル/グラスコート)の男子シングルス2回戦で、第6シードのアンディ・マレー(イギリス)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したマックス・パーセル(オーストラリア)を4-6 6-2 6-1で倒してベスト8に進出した。

 ウインブルドンで2回戦敗退に終わった35歳のマレーは、ワイルドカードを受け取り同大会に16年ぶりに参戦した。過去2大会でのマレーは2006年のベスト4が最高成績で、4勝2敗の戦績を残していた。

 スライスを多用する独特のプレースタイルを持つパーセルを前に、マレーは勝利への道を見つけるのに時間を必要とした。彼は第1セットでこそ相手の戦略に煩わされたが同セットで1-5とリードされてから徐々に慣れてリズムを掴み始め、その弱点を攻撃する方法を見つけ出した。

「彼は最近のツアーにいる大多数の選手とはまったく違うプレースタイルの持ち主だ。彼はフォアバックの両サイドからスライスを多用する。これは非常に稀だ。彼のプレーの仕方に慣れるのに少し時間がかかったよ」とマレーは試合後にコメントした。

「第2セットの途中でリズムを掴んでからはラリーの主導権を握り、彼を走り回らせることができるようになった。反対に第1セットでは明らかにそれができていなかったね」

 第3セットでブレークポイントを凌いだ際に雄叫びを上げるなどこの日も感情豊かに戦ったマレーは、気温の高いコンディションの中でスコアが見せる以上に各ゲームで奮闘が必要だった2時間23分の試合で体力的にも耐え抜いた。

 マレーは次のラウンドで、ジャック・ソック(アメリカ)を6-3 3-6 6-2で破って勝ち上がった第3シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)と対戦する。上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ブブリクはこの試合が初戦だった。

 この日初戦に臨んだブブリク以外の上位シード勢は第2シードのジョン・イズナー(アメリカ)がペーター・ゴヨブチック(ドイツ)を6-3 7-6(6)で退け、第4シードのマキシム・クレッシー(アメリカ)が予選勝者のミッチェル・クルーガー(アメリカ)との地元勢対決を6-3 6-4で制して8強入りを決めた。一方で第1シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)は世界ランク102位のジェイソン・クブラー(オーストラリア)に大苦戦を強いられ、6-4 3-6 6-5となった時点で日没のため試合は翌日に持ち越された。

 そのほかの試合では第5シードのバンジャマン・ボンジ(フランス)が予選勝者のクリストファー・ユーバンクス(アメリカ)を6-4 7-6(5)で下し、第8シードのジェームズ・ダックワース(オーストラリア)がカンタン・アリス(フランス)を7-5 3-6 6-2で振りきり、スティーブ・ジョンソン(アメリカ)は第7シードのイリ・ベセリ(チェコ)が左ハムストリングの張りを理由に棄権したため不戦勝で勝ち上がりを決めてそれぞれ準々決勝に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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