ティームが劇的な逆転勝利で初戦突破、復帰後ツアー3勝目 [スイス・オープン]

写真はフレンチ・オープンでのドミニク・ティーム(オーストリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「EFGスイス・オープン・グスタード」(ATP250/スイス・ベルン州グスタード/7月18~24日/賞金総額59万7900ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦でケガからの復帰に取り組んでいるドミニク・ティーム(オーストリア)が前年の準優勝者で第7シードのユーゴ・ガストン(フランス)に1-6 6-1 7-6(7)で逆転勝利をおさめた。
 
 右手首を負傷して約9ヵ月間の戦線離脱を余儀なくされ3月末の復帰後もなかなか勝てなかったティームは前週のバスタッドで2勝していい波に乗り、この日で復帰後のツアーレベルでマッチ3勝目を挙げた。彼はタイブレークで直面したマッチポイントを強力なサービスで凌ぎ、最後の3ポイントを連取した。

「本当に大変な試合だった。第3セットのタイブレークは本当に本当に厳しかった。最初の2セットは非常に一方的で、第1セットがユーゴで第2セットは僕が取った。第3セットはブレークがなかったから、タイブレークで決着をつけなければならなかった。タイブレークは常に50-50(フィフティ・フィフティ)だ。非常に競った試合だった。勝利を掴むことができて本当にうれしいよ」とティームは試合後にコメントした。

 2度目のマッチポイントでサーブ&ボレーに出たガストンに対してやや沈む軌道のパッシングを放ったティームは、相手のボレーミスを引き出して勝利をもぎ取った。

「(グスタードは標高が高いから)コンディションに慣れるのに苦労したよ。それに彼はいいプレーをしていた。彼は昨年の準優勝者だから自信を持っていただろうしね。でも第2セットで初めてブレークしてからは緊張感が解けてどんどんプレーがよくなり、それが最終的に成果を生んだんだ」

 2015年大会チャンピオンのティームは2回戦で、前日に勝ち上がりを決めていたフェデリコ・デルボニス(アルゼンチン)と対戦する。

 そのほかの試合ではジャウメ・​ムナール(スペイン)とリシャール・​ガスケ(フランス)に加え、フアン パブロ・バリーリャス(ペルー)、ニコラス・ジャリー(チリ)、エリアス・イーメル(スウェーデン)、ヤニック・ハンフマン(ドイツ)の予選勝者4人とワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したドミニク・ストリッカー(スイス)が2回戦に駒を進めた。

 ハンフマンはウインブルドンで8強入りした第8シードのクリスチャン・ガリン(チリ)を6-3 6-4で倒す番狂わせを演じ、ツアーレベルのシングルスでは2月のサンティアゴ以来となる勝ち星をマークした。

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写真◎Getty Images

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